出版社内容情報
草木から染めて機で織る――母娘三代にわたり受け継ぐ技をもとに、言葉では表せぬ色彩の神秘を紡ぎ出す日々。オリジナル裂作品付き。草木から染めて機で織る――それは言葉では表せぬ色の神秘を紡ぎ出す営み。京都・嵯峨野にある都機工房。そこには女性ばかり十人ほどの弟子が集い明けきらぬ朝から冷たい水に布を浸し寒風に糸を晒す。主宰するのは祖母から女手三代にわたり伝統の技を継ぐ著者。藍建て、襲色目、生絹、高野の霊木……真の美とは何か、そもそも色とは何なのかを問い続ける日々。染色の現場や試作品などカラー写真多数。
志村 洋子[シムラ ヨウコ]
内容説明
祖母・豊、母・ふくみ、母娘三代にわたって受け継いできた、色彩世界への感性。本書のために著者が作成した作品『色の扉』付き。
目次
第1章 伝統の色を愛でる―「見えない世界」を見せる不思議(藍と月;紫のゆかり;襲色目)
第2章 染、それは草花の生命をいただくこと(羽衣;一本の木から生まれる色と形―イチイの朱色;繭と天蚕)
第3章 魂にふれる色たち(高野の華;密教と色;苦よもぎ;魂を包むイコン;平和の色)
著者等紹介
志村洋子[シムラヨウコ]
1949年生まれ。染織作家。母は人間国宝であり名随筆家である志村ふくみ氏。「藍建て」に強く心を引かれ、染織の世界に入る。京都・嵯峨野にて「都機(つき)工房」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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