不発弾

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103507611
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

名門企業に巨額の粉飾決算が発覚。捜査二課の小堀は事件の裏に一人の男の存在を?む。日本を壊した“真犯人”を追う経済サスペンス!大企業のマネーゲームで人が死ぬ――そんなことは、絶対に許さない。この国の不条理に、一人の男が立ち上がる! 日本大手の電機企業による巨額の粉飾決算。警視庁キャリア・小堀秀明は、事件の背後に、ある金融コンサルタントの存在を?む。バブル直前に証券会社に入社し、激動の金融業界を生き延びた男が仕込んだ「不発弾」は、予想を超える規模でこの国を蝕んでいた――『震える牛』『ガラパゴス』の著者が日本経済界最大のタブーに挑む!

相場 英雄[アイバ ヒデオ]

内容説明

大手電機企業・三田電機が発表した巨額の「不適切会計」。警視庁捜査二課の小堀秀明は、事件の背後に一人の金融コンサルタントの存在を掴む。男の名は、古賀遼。バブル直前に証券会社に入社し、激動の金融業界を生き延びた古賀が仕込んだ「不発弾」は、予想をはるかに超える規模でこの国を蝕んでいた―!リストラ、給与カット、超過労働…大企業のマネー・ゲームのツケで個人が犠牲になる、そんなことは絶対に許さない。若き警察キャリアが、いま立ち上がる!

著者等紹介

相場英雄[アイバヒデオ]
1967年新潟県生まれ。1989年に時事通信社に入社。2005年『デフォルト債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。2012年BSE問題を題材にした『震える牛』が話題となりベストセラーに。2013年『血の轍』で第26回山本周五郎賞候補、および第16回大藪春彦賞候補。2016年『ガラパゴス』が第29回山本周五郎賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

261
相場英雄は、新作中心に読んでいる作家です。旬の作家が旬の話題を書いているので、一気読みです。もう少しスピード感があって、スパイスが効いていたら、傑作「ガラパゴス」を超えていたと思いますが・・・バブルから現代に至るまでの大企業の闇、現実はどうなるのでしょうか?上場廃止以前に実態のない会社になったら、意味がない気がします。東●はどうなっちゃうのかなぁ?2017/03/14

サム・ミイラ

221
天網恢々疎にして漏らさず。そんな言葉が浮かぶ。この二人の出会いは天の配剤だったのか。普通ならありがちで作りすぎな偶然と落胆するところだが。物語は現在と過去を交錯させながら進む。主人公の古賀は私と同い年。生まれ育った環境は違えど日本の歩みと重ね共感を覚える魅力的な人物である。株取引を何年かしてきた私としても非常に面白く勉強になる話で東芝の問題も読み解ける。同時に怒りが込み上げる。これでは国も認めた合法的な詐欺ではないか。彼を追うキャリアの小堀もまた魅力的な人物。時を超える対決はまさに手に汗握る傑作だ。2017/03/22

しんたろー

203
まるで1977年から今日までの日本経済史を紐解くような物語 で、相場さん得意技の過去と現在が交錯する手法と、主人公・ 古賀と彼を追うキャリア管理官・小堀の視点を交互させる手法 で、飽きさせずに読ませてくれる。経済サスペンスなので用語 に慣れるまで読み辛さはあるが、ピカレスクものとして古賀の 活躍を楽しめる。経済音痴の私には「あれは、そういうこと だったんだ!」と歴史の裏側に驚いて勉強にもなった。古賀の 裏社会で生きる動機に、もう少しページを割けば、もっと感情 移入できる傑作になったと思うのは欲張りかな?2017/06/02

Yunemo

168
後味良くありませんね。前半の詳細にわたる表に出ない数々の、現在進行中のそして過去の経済金融事件、これらの赤裸々さに、成程と改めて理解。外資にやられた日本金融が、その仲介役の金融コンサルが、あからさまに表現されて。それなのに最後がどうしてこんなに大雑把に終えてしまうの。現政権下だから仕方がないのかな。今も残ってる不発弾、隠れた負債って、やっぱりあるんでしょうね。金融の仕組みと人間の弱さとが正に現実感。ほんとに今の経済・金融政策でいいの、不安感が残ったままに。花粉症とインフルエンザの話に、確かにと頷くばかり。2017/04/09

yanae

159
久々の相場さん。震える牛も面白かったけど、今回もすごく面白かった。社会派と言われる相場さん、今回は企業の粉飾や証券など金融がテーマ。私全くそちらの方に明るくはないけど、問題なく楽しんだ。⬅詳しかったらもっと楽しいのかも。古賀遼という謎の人物の生い立ちと、警視庁エリートの小堀が古賀に近づいていく二つの視点で話が進みます。古賀が決して正義ではなく、むしろ限りなくクロに近いのに、なぜか肩入れして応援して読んでしまった。魅力ある人物でした。小堀は他の作品にでてるのかな?個人的に小堀を応援できる作品でまた会いたい。2017/05/12

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