感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまやま
6
確率論と解析的整数論の関係について述べる。素数は独立な事象の特記すべき表現として描かれている。理解が深くなくても、計算の練習として進められるが、ある時点で、もしかすると神様のサイコロは素数でできているのかな、と高橋先生の解説から感じた。訳者の中嶋先生も、確率論は偶然性ばかりでなく、決定論に対しても使えることを強く感じている。ポアンカレの「正規法則(中心極限定理)は神秘的であり、数学者は自然界の法則と考え、物理学者は数学の定理と信じている。」という皮肉な表現も、何となく納得できる不思議な本であります。2020/07/21
デコボコ
3
学部2年生後期レベルの知識があれば読めます。素晴らしい本です2018/06/23
EnJoeToh
3
ものすごいよなあ。2011/07/12
kai
2
独立性,正規法則 (中心極限定理),気体分子運動論,エルゴード性... これらがテーマになって,その上でさまざまな変奏曲が演奏されている.連分数展開の係数の相乗平均の極限をエルゴード定理から導くところなんかほえーっとなってしまった.2013/09/16