駒姫―三条河原異聞

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103506416
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

無実の罪で処刑されんとする東国一の美少女を救うため、太閤秀吉を相手に命懸けで闘う男たちと運命に抗う女たち。慟哭の歴史ドラマ!無実の罪で処刑される東国一の美少女を救え! 新鋭が挑む、日本史上最悪の悲劇。文禄四年、夏。最上義光の娘・駒姫は、関白秀次の側室となるため聚楽第に入った。しかしその直後、秀次は謀反の罪で切腹。残された妻子には想像を絶する運命が待ち受けていた――。姫を救うため、最上家家臣たちの壮絶な闘いが幕を開ける! 「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門No.1の著者による慟哭の歴史ドラマ。

武内 涼[タケウチ リョウ]

内容説明

文禄四年の盛夏。最上義光の娘・駒姫は、関白秀次の側室となるため聚楽第に入った。しかしその直後、秀次は謀反の罪で切腹。囚われの身となった駒姫と侍女・おこちゃ、残された秀次の妻子には想像を絶する運命が待ち受けていた。最愛の者を奪われた最上家の男たちは、石田三成、伊達政宗、徳川家康らの野望渦巻く都から姫を取り戻すことができるのか―。人間の真の強さを問う慟哭の歴史ドラマ。

著者等紹介

武内涼[タケウチリョウ]
1978年群馬県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。映画、テレビ番組の制作に携わった後、第十七回日本ホラー小説大賞の最終候補作となった原稿を改稿した『忍びの森』でデビュー。2015年『妖草師』シリーズが徳間文庫大賞を受賞、さらに同シリーズで「この時代小説がすごい2016」“文庫書き下ろし部門”第一位に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆりあす62

80
図書館本。★★★★☆高校の日本史の副読本に、当時書かれた誰かの日記の「秀吉が甥の秀次に謀反の疑いありと自害させ、秀次の妻子、側室を全員三条河原で切り殺した。」上記が原文で載っていてこれが物凄く怖くて、哀れすぎて忘れられない。その中に山形城主、最上義光の娘・駒姫がいた。侍女のおこちゃと共に聚楽第に入ったばかり、秀次の側室に入る前の不運だった。同じ県内の城主だがこの話を知ったのは最近。と言うのも義光は策士で成り上がった印象があり、江戸期になって直ぐ取り潰しに遭い県内では歴史上の人として長く認識されていたから。2017/06/26

金吾

46
○駒姫を助けようと様々な手段を講じていく話ですが、展開がいいので面白かったです。自分の子供は盲愛するのに甥も含め他人の子供には残忍なこの本の秀吉はボケた独裁者は恐ろしいと感じさせるものでした。また義光を美化しすぎているので後日談をどのように書くのかなと思っていましたが省かれていたのにはクスリとしました。2023/03/29

如水

39
駒姫…最上義光の娘にして豊臣秀次に輿入れした姫です。秀次と副題に有る三条河原と言えば、そうです。『秀次謀叛容疑で切腹』です。駒姫は輿入れしたものの、秀次と婚儀を上げる前に当の本人は死亡、なのに時の権力者太閤秀吉が謀反人親族として斬首しようとする。最上家はこの理不尽なお沙汰を時間が無い中、覆せるか?と言う話ですが、ズバリ『人の抱えた闇』をムカつく位に描写してます。此処まで書かれると逆に凄い?『異聞』なので何処がどう異聞だったのか?はネタバレになるので伏せますが、腐る組織って今も昔も怖いなぁ〜とシミジミ?2018/04/11

keith

25
戦国武将最上義光の娘駒姫。豊臣秀次に嫁ぐも会うこともなく秀次は謀反の疑いで自決。駒姫ら秀次一族は秀吉の命により斬首が決まる。武力では敵わぬため知略を尽くし人を動かして駒姫を懸命に救おうとする最上家の家臣たち。斬首が決まりながらもなお凛と振る舞う駒姫。結末を知っているだけに、読んでいて無力感に苛まれます。秀吉が拾(後の秀頼)のため、後顧の憂いを絶とうとやったこのことが、のちの豊臣家滅亡に繋がったことは皮肉なもんです。2018/08/11

ひなひな

25
とにかく駒姫とおこちゃが不憫で涙が止まりませんでした。秀次と婦人たちの悲劇は知っていましたが、最上義光の娘・駒姫の事はこの小説を読み始めるまで知りませんでした。事実とは違ってしまうけど最後まで駒姫とおこちゃが救われることを祈っていたのですが・・・。秀吉は信長以上に恐怖政治をした人だと改めて実感。2017/06/06

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