出版社内容情報
信じるために信じないの? 信じないために信じるの? 「信」を描いた最強戯曲3篇、「ザ・キャラクター」「表に出ろいっ!」「南へ」(最新公演)を収録!
内容説明
「信じる」とは何か?書道教室、崩壊家族、火山観測所。「ザ・キャラクター(読売演劇大賞受賞)」ほかに、新作を収録した、野田地図最強三部作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やまねっと
19
戯曲を読む楽しみはある程度想像力が必要であるのだが、ト書きが少ないのは不親切に思える。野田秀樹の戯曲はまさにそれで、読んでて面白いけど、あまりどういう感じで舞台上で進行しているかが想像できない。 「表へ出ろい」は円盤化されて見ていたので、そうか、こんな感じなのかと納得したが、他の戯曲は本番を見ていないので、いまいち総合芸術としての舞台に想像が出来なかった。 野田さん本人以外の人が上演するとなってもよほどイマジネーションのある人がやらないと面白くならないと思う。 でも才気溢れる人に野田戯曲を上演してほしい。2025/09/19
りえこ
10
それぞれ面白かったですが、『表に出ろいっ!』が良かったです。それぞれの世界が、とても素敵だなと思いました。2015/06/20
フカミニハマル
3
★★★★★ 近年の野田秀樹の書く主題は凄い。収められているこの3作は秀逸です。野田さんの作品が観れる時代に生きれてよかった。2011/04/01
しお
3
信じることをテーマにした3部作。戯曲を読みながら頭の中で舞台を脳内再生。観たくなる。戯曲の感想とはズレるが、今、上演中の南へは作中で地震が頻発する。今回の震災により自粛ムード蔓延の中、休演があったとはいえ上演を続行してくれた事に感謝する。野田は観客を信じてくれたんだと思うから。2011/03/26
うさぎ
3
自分が年をとったのか、野田さんが年をとったのか、どっちもなのか。本のタイトル通り「信じる」ことがテーマの戯曲が3本入った本です。野田さんの戯曲はほとんど読んできましたが、今回ほどわかりやすい戯曲は初めてと言うくらい、読みやすくわかりやすかった。ただ、そこは野田さんで、わかった気がするだけで、メッセージの根っこは深いところにありそうで、近いうちに再読しそうな本だ。2011/03/07