出版社内容情報
批評、随筆、小説が三位一体となった独自の世界を築きあげた吉田健一。その生涯と作品を膨大な資料を駆使して語り尽くす決定版評伝!
独自の透徹した文学世界を築きあげた吉田健一。その稀有な生涯と作品を語りつくした決定版評伝! ケンブリッジ留学時の知的な冒険。河上徹太郎との美しい師弟関係。中村光夫、福田恆存、大岡昇平、三島由紀夫らとの鉢ノ木会での交遊――長い文学修行を経て、批評、随筆、小説が三位一体となった無比の境地に到達、豊穣な晩年を過ごした人生の達人・吉田健一の全貌を、最晩年に編集者として謦咳に接した著者が解き明かす!
内容説明
ケンブリッジ留学時の知的な冒険、河上徹太郎との美しい師弟関係、中村光夫、福田恆存、大岡昇平、三島由紀夫らとの鉢ノ木会での交遊、父・吉田茂から受け継いだ士の精神―言葉の可能性を信じた生涯の軌跡。編集者として最晩年にその謦咳に接した著者が生涯と作品のすべてに肉迫する、決定版評伝。
目次
水の都
メリ・イングランド
二都往還
「文學界」出張校正室
戦争まで
東京大空襲
海軍二等主計兵
宰相の御曹子
「鉢ノ木会」異聞
早春の旅
酒中に真あり
「君子」の三楽
返景深林ニ入リテ
生きる喜び
正午の饗宴
われとともに老いよ
著者等紹介
長谷川郁夫[ハセガワイクオ]
1947年、神奈川県生まれ。大阪芸術大学文芸学科教授。早稲田大学文学部在学中に小沢書店を創立、2000年9月までに数多くの文芸書の編集に携わった。2006年刊の『美酒と革嚢―第一書房・長谷川巳之吉』で芸術選奨文部科学大臣賞、やまなし文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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