出版社内容情報
吸血鬼一家が営む山奥のピッツェリア。ある日、新たな仲間が加わることに! 漫画家を目指す双子の小学生吸血鬼、ルキアとラキア。二人はスランプから抜け出すため、ピッツェリアに見習い職人としてやってきたオーエンにキャンプに連れて行ってもらうことになった。オーエンには吸血鬼だということを知られてはいけない。でもその夜、ある事件に遭遇し――。変速するヴァンパイアストーリー全三篇。
内容説明
吸血鬼一家が営む山奥のピッツェリアに見習い職人としてやってきたオーエン。双子の小学生ルキアとラキアは正体を隠して、オーエンと毒キノコ探しキャンプに向かった。でもその夜、思わぬ事件が勃発して…!新感覚ヴァンパイアファンタジー3篇。
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年にボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。同作のほか、『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』が次々と映像化され、大きな話題に。24年『八月の御所グラウンド』で第170回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
251
万城目 学は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。シリーズ第二弾、本書は、🧛♀️脱吸血鬼青春譚連作短編集でした。吸血鬼少なめです🧛♀️🧛♀️🧛♀️ https://www.shinchosha.co.jp/book/336014/2025/05/27
hiace9000
182
万城目作品レビューにはどうしても「~ワールド」って使いがち…使いたくなるけど当然のデフォゆえ、あえての封印。伝えたいのは今作でもってヴァンパイアがシリーズ化フラグ確定!ということ。『Q』に続く『O』も面白さ抜群。三編構成の訳も順序も仕掛けもありありです。これから読もうという方へ!Qから少し間が空いてますので、前作読んでおくことお勧めします。わたしQの肝心部分の記憶が薄れていて復習しておくべきだった…と後悔しましたので。おなじみ弓子と、天然系いい味キャラのヨッちゃんに加え、新キャラも参入。次巻が待ち遠しい。2025/06/14
うっちー
153
続編があるのであれば、早急に出版してください。2025/06/09
ウッディ
142
今時の女子高生ながら、吸血鬼として生きる弓子は、親友のヨッちゃんに誘われ、さらに前回のバス事故の真相を知りたい新聞部のスサミンを巻き込み、クイズイベントに参加する。コミカルな青春小説でもある「あの子と休日」が面白く、全編このトーンでも良かったような気がする。漫画家を目指す双子の吸血鬼とまさかの「O」を描いた表題作も、ほのぼのしていて続編「あの子とF(フランケン)」を狙っているのかな?人に知られないように生きる吸血鬼一族の哀しさを吹き飛ばす明るさを持つヨッちゃんの物語をまた読みたいです。2025/08/01
昼寝ねこ
140
『あの子とQ』の続編だが特に話が連続しているわけではない。でも先にQを読んでおいた方が理解しやすいと思う。前作のキャラに加えて新キャラも続々登場する。新聞部の生真面目な須佐見さんはけっこう好きなタイプだ。双子のルキラキも好きだけどオカヤマオカはちょっとウザい。カナダ人のオーエンさんはまさかの◯◯男!だからOなんだね。ラストはオランダ人とサクが出てきてなにやら不穏な感じの展開に。さらに続々編へと続きそうなので楽しみに待とうと思う。2025/10/09
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