ダイオウイカ、奇跡の遭遇

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103346913
  • NDC分類 484.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

幻の怪物を追い続けて十余年。試行錯誤の末、ついに深海でダイオウイカとのファーストコンタクトを果たした科学者の執念の記録──。

ダイオウイカとのファーストコンタクトを果たした科学者、執念の記録――。世界中の研究者が追い続けたにもかかわらず、その姿を捉えることができなかった幻の巨大イカを探し求めて十余年。数々の失敗を乗り越え、試行錯誤の末、二〇一二年夏、小笠原の深海でダイオウイカ撮影に成功。奇跡のプロジェクトはいかにして成し遂げられたのか。人類最後のフロンティア、海の神秘に迫る科学ドキュメント。

内容説明

「成功率は1パーセント以下」不可能と思われたプロジェクトはいかにして成し遂げられたのか?小笠原沖の深海で幻の巨大イカとのファーストコンタクトを果たした科学者の執念の記録―。

目次

第1章 ダイオウイカへの挑戦、二〇〇二‐〇六(小笠原へ;早朝から深夜まで ほか)
第2章 トワイライトゾーンへ(ワシントン郊外での「ダイオウイカ会議」;超高感度カメラと小型潜水艇 ほか)
第3章 深海の闇に躍るダイオウイカ(ダイオウイカの眼を徹底分析;長年の研究のすべてを賭けた秘策 ほか)
第4章 山に迷い、海に溺れる(一九六七年、東京都立新宿高校入学;登山で学んだことが研究者としての基礎に ほか)
第5章 ダイオウイカとは何か(イカ・タコ類の“戸籍謄本”の整備;ダイオウイカを特別展のシンボルに ほか)

著者等紹介

窪寺恒己[クボデラツネミ]
国立科学博物館標本資料センター・コレクションディレクター、分子生物多様性研究資料センター長兼任。1951年8月4日、東京中野に生まれる。小・中・高と東京で学び、北海道大学水産学部、大学院を経て1982年水産学博士。1984年より国立科学博物館動物研究部の研究官、主任研究官、室長、研究グループ長を経て2011年より現職。専門は海洋生物学、とくに頭足類の分類・生態学、高次捕食者の食性研究など。2004年、小笠原沖の深海でダイオウイカの生きている姿を世界で初めて撮影し、世界中の注目を集める。2012年、NHK・ディスカバリーチャンネルと共同でダイオウイカの生態映像の撮影に成功し、さらに世界中を驚愕させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

21
NHKの番組で生きたダイオウイカの撮影に成功した時のドキュメント。 遠い何万光年かなたの星のことが分かる時代、身近な海、深海のことが ほとんど解明されていない。ダイオウイカ以外にも未知の生き物たちがまだいることは間違いないと思った。マッコウクジラとダイオウイカの格闘がいつかテレビで見られることを期待している。 2014/02/15

けいた@読書中はお静かに

17
昨年1月に放送されたNHKのダイオウイカ特番の窪寺教授によるダイオウイカとの奇跡の遭遇までの話をまとめた著書。3章まではテレビで放送された内容がほとんど、4章5章はダイオウイカを研究するまでの半生だったり、イカを研究することになった経緯など。特に高校大学では山登りに没頭して、その時の経験が現在の海洋研究の下地となったという話は面白い。あまり堅苦しくない文章で面白かった。図書館にて。2014/01/10

16
すごく面白かった。深海にはロマンがあります。深海魚の類は昔から大好きです。どれだけの準備と時間とお金をかけても、深海で実際に見ることができるのは運に左右されるって、ものすごいプレッシャーだよなぁと思う。2015/12/12

マエダ

14
この手の未知なるものを探すシリーズはそこにたどり着くまでの研究や努力がすごくいい 見つけた時の感動は計り知れないであろう。2015/10/25

ist

14
なんといってもこの本のハイライトは第3章。 長年ダイオウイカの研究に心血を注いできた筆者が、小笠原父島の深海で ダイオウイカと遭遇する場面。 世界中から集まったスタッフと共に、成功率1%以下と思われるプレッシャーと戦いながら海の奥深くで出会ったものは…。 一昨年放送されたNHKのドキュメンタリを見て興奮した。 まだダイオウイカの生態についてはわからないことだらけ。 古来の人たちが想像した怪物としてのダイオウイカ、その正体について更なる研究を望む。2014/10/04

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