出版社内容情報
幻の怪物を追い続けて十余年。試行錯誤の末、ついに深海でダイオウイカとのファーストコンタクトを果たした科学者の執念の記録──。
ダイオウイカとのファーストコンタクトを果たした科学者、執念の記録――。世界中の研究者が追い続けたにもかかわらず、その姿を捉えることができなかった幻の巨大イカを探し求めて十余年。数々の失敗を乗り越え、試行錯誤の末、二〇一二年夏、小笠原の深海でダイオウイカ撮影に成功。奇跡のプロジェクトはいかにして成し遂げられたのか。人類最後のフロンティア、海の神秘に迫る科学ドキュメント。
内容説明
「成功率は1パーセント以下」不可能と思われたプロジェクトはいかにして成し遂げられたのか?小笠原沖の深海で幻の巨大イカとのファーストコンタクトを果たした科学者の執念の記録―。
目次
第1章 ダイオウイカへの挑戦、二〇〇二‐〇六(小笠原へ;早朝から深夜まで ほか)
第2章 トワイライトゾーンへ(ワシントン郊外での「ダイオウイカ会議」;超高感度カメラと小型潜水艇 ほか)
第3章 深海の闇に躍るダイオウイカ(ダイオウイカの眼を徹底分析;長年の研究のすべてを賭けた秘策 ほか)
第4章 山に迷い、海に溺れる(一九六七年、東京都立新宿高校入学;登山で学んだことが研究者としての基礎に ほか)
第5章 ダイオウイカとは何か(イカ・タコ類の“戸籍謄本”の整備;ダイオウイカを特別展のシンボルに ほか)
著者等紹介
窪寺恒己[クボデラツネミ]
国立科学博物館標本資料センター・コレクションディレクター、分子生物多様性研究資料センター長兼任。1951年8月4日、東京中野に生まれる。小・中・高と東京で学び、北海道大学水産学部、大学院を経て1982年水産学博士。1984年より国立科学博物館動物研究部の研究官、主任研究官、室長、研究グループ長を経て2011年より現職。専門は海洋生物学、とくに頭足類の分類・生態学、高次捕食者の食性研究など。2004年、小笠原沖の深海でダイオウイカの生きている姿を世界で初めて撮影し、世界中の注目を集める。2012年、NHK・ディスカバリーチャンネルと共同でダイオウイカの生態映像の撮影に成功し、さらに世界中を驚愕させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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