出版社内容情報
失業しても怖くない。対価なしに貰う、物をシェアする、元手ゼロで稼ぐなど、すべて無料で暮らすための「カネ無し生活」マニュアル。
内容説明
「不要品放出サイト」で貰う。旅先では宿泊と移動手段をシェアする。お店の売れ残りを拾う。無料の公共サービスをどんどん利用する。元手なしでちょっと稼ぐetc.お金のかからない生活を実践する著者が教える新しい「幸福の形」。
目次
第1章 貰う―無料のやり取りの輪を作る
第2章 共有する―余っているものを分け合う
第3章 拾う―ゴミは宝の山
第4章 稼ぐ―元手0円で誰にでもできる
第5章 助け合う―一緒にやれば負担が減る
第6章 行政から貰う―もっと使える公共サービス
第7章 自然界から貰う―無償の世界
著者等紹介
鶴見済[ツルミワタル]
1964年、東京都生まれ。東京大学文学部社会学科卒。フリーライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン・シャーリーこと寺
88
世の中はよく見ると、お金を使わなくてもどうにか食えたり、食う事はおろか趣味まで楽しめたりするのだが、我々はついつまらぬ事にお金を使っていたりする。明日届かなくて良いのにアマゾンプライムに入っていたり、図書館にある本を買ったり、本心では一人暮らしだから耳だけで満足なのに食パンを買ったり、百均パンツで良いのにグンゼやピーチジョンを穿いたり、徒歩圏内を車で走ったり、1枚で良いのに5枚買うと安いからといってレンタル落ちディスクを買ったり、パチンコ店の休憩コーナーのマッサージ椅子で良いのにエステに行く。止そうぜ。2021/07/21
yomineko@ヴィタリにゃん
72
何と「完全自殺マニュアル」の作者。昔は物の貸し借りは当たり前だった。ゲゲゲの女房でも背広を兄弟で貸し借りする場面があって微笑ましかった。無料で泊れるカウチサーフィン等を紹介。ヒッチハイクは怖くてやった事がないけど日本では割と大丈夫と書いてあってビックリ。ミレーの落穂拾いにみられる富の分配は中々日本には定着しない。2023/04/16
おたま
40
社会制度を変えなくても、今現在いかにしたらできる限りお金を使わないで暮らしていけるのか、その実践の手立てを具体的にまとめてあります。「貰う」「共有する」「助け合う」「行政から貰う」等々の章に分けて、それぞれでできることを述べています。著者自身が直接やってみたことも多く、またホームページや施設の紹介等も豊富。私としては、特に「貰う」の中の「不用品放出市(0円ショップ)」に興味を持ったし、これならば仲間とともにすぐにでも始められそうだ。各章ごとに「レクチャー」もあり、その思想的な背景も知ることができる。2021/08/07
おさむ
30
脱経済成長論者による実践&理論本。シェア・エコノミーやクラウド・ファンディング、フリマ、行政サービスの活用、ひいては自然から貰う「農業」まで具体例が豊富でした。食糧廃棄の削減はもっともで、日本でも法改正などにより利活用できるようにすべきだろう。日本が資本主義社会(必要なものは全て商品として買う)になったのは明治以降でたったの150年の歴史しかない。長い人類の歴史の中ではいまが例外なのだ。参照本の経済人類学者のカール・ポランニーや、デビット・グレーバーの本を読みたくなりました。2020/12/19
Nobuko Hashimoto
30
タダでもらい受ける方法なども記載されているが、どちらかというと経済の起こり(贈与と応酬など)や仕組みについてまとめたコラム部分が印象に残った。シェアや協同の意義ばかりでなく、それに伴う人間関係の重さやマイナス面(村八分など)にも言及している。実践部分だけ読めば、すぐにでも不用品を人に譲りたくなったり、もっと節制できるよなあとか生活を省みたりする機会になる。2018/07/20
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