出版社内容情報
東北地方を貫く大動脈、国道45号線。大震災後、被災地へ救助隊、物資を届けるべく「命の道」の早期復旧に懸けた壮絶な人間ドラマ。
内容説明
宮城県仙台市から青森県青森市まで、東日本大震災の被災各地を貫く東北の大動脈・国道45号線。震災直後、大量の瓦礫や土砂に塞がれた「命の道」は、わずか一週間でほぼ復旧し、多くの救援物資や救助隊がその先へと向かっていった。それを可能にしたのは、国土交通省、自衛隊、そして郷土を守るべく、甚大な被害を前に自ら立ち上がった地元住民の強い意志と覚悟だった―。早期復旧にかけた人々の、誇り高き矜持。
目次
第1章 宮古市 瓦礫に塞がれた道―この道路が通れなければ…一夜にして景色が変わり、大津波警報発令の最中、彼らは決断した。「腹を決めていくしかねえ」
第2章 南三陸町、気仙沼市 被災地を救った燃料と「伝説の旧道」―非常事態に大きく立ちはだかる、縦割り行政の弊害。それを打破したのは、特異なネットワークを持つ地元業者たちだった…。
第3章 釜石市 地元住民が作った「命の道」―市内の小中学生の大部分が津波被害から逃れた釜石市。震災の翌日から、地元業者や住民が作ったある道路が、釜石を救うことに。
著者等紹介
稲泉連[イナイズミレン]
ノンフィクション作家。1979年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒。在学中の98年、『僕の高校中退マニュアル』(文藝春秋)で単行本デビュー。05年『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(中央公論新社)で第36回大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少の26歳で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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