城をひとつ

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103318538
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

敵陣深く潜入し、一気に城を奪い取る。調略を武器に関東の覇者・北条家を支えた軍師一族の孤独な闘いを描くインテリジェンス戦記!調略を武器に乱世を生きた一族の熱き闘い。城攻め×伊東潤  間違いなしの面白さ! 「城をひとつ、お取りすればよろしいか」、小田原城に現れた男は不敵にそう言い放った。商人に扮して敵地に入り込み、陣中を疑心暗鬼に陥らせ、一気に城を奪い取る――家伝の調略術で関東の覇者・北条氏を支え続けた影の軍師・大藤一族の五代にわたる闘いと北条の命運を決する小田原合戦までを描く圧巻のインテリジェンス合戦記!

伊東 潤[イトウ ジュン]

内容説明

北条氏綱の評定の間に現れた男、大藤信基は不敵にそう言い放った。幻の兵法書『孟徳新書』の説く秘伝「入込」の術を用いてある時は馬の商人に、ある時は気鬱の医者に姿を変えて敵陣深く潜入し、情報操作を弄して一気に城を奪い取る―大藤家の五代にわたる闘いと、北条の命運を決した小田原合戦までを追った、痛快無比な戦国スパイゲーム連作!

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第20回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を、『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞2011」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

185
図書館本。北条家家臣大藤一族を描いた連作短編集。北条氏栄枯盛衰と共に生き、支えていった武将。敵の内部に潜り込み、策謀工作など知力で城を奪っていく。初っぱなの「城をひとつ、お取りすればよろしいか」の台詞で引き込まれました。弱者の戦い方を描かせたら著者は一番面白いと改めて思います。2017/05/04

yoshida

182
戦国時代に、北条家を謀略で支えた大藤一族の活躍が描かれる短編集。北条家の栄枯盛衰、そして関東の覇権を巡る争いを知ることが出来る。大藤一族は「早雲の軍配者」で金谷斎の名を目にしたくらいで、ほぼ初めて知った。古河公方や小弓公方、山内上杉、扇谷上杉等のいわば旧勢力を駆逐し発展する北条家。その北条家が更に新興勢力である豊臣家に滅ぼされることに世の無情を感じた。もう少し物語に起伏があったほうが、個人的には楽しめる。大藤一族の活躍が華やかすぎるように感じてしまった。これからは北条家全体の栄枯盛衰の物語を読んでみたい。2017/11/16

starbro

155
伊東潤は、新作中心に読んでる作家です。北条氏に仕える大藤氏一族に纏わる連作短編集。オススメは表題作の『城をひとつ 』と『黄金の城』です。2017/04/19

いつでも母さん

132
巧いなぁ!タイトル作の出だしからガツンと響く。北条氏に仕える大藤信基と子々孫々が実に活き活きと描かれている。戦国物の刀や槍の切った張ったも嫌いじゃないが、こういう情報を労しての命のやり取りもいい。伊東作家の為せる技か?連作6 作。タイトル作と最後の『黄金の城』が特に好みだった。2017/04/28

ゆみねこ

89
北条家に仕えた「大藤家」五代の物語。戦国時代、関東を舞台にした城取りの権謀術数。何といっても出だしが素晴らしい。「城をひとつ、お取りすればよろしいか」。「入込」という技を駆使し敵中に潜入する大藤一族。面白かったです。2017/04/30

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