内容説明
胸に刻み込まれた言葉が、絶望を希望に変える―若き日に出会った文学作品の一行がもたらした心の成熟、写真家・星野道夫の世界に見出した、魂を揺さぶる言語、医療の現場における医師、看護婦と患者の感動的な対話、わが子を喪った悲嘆の日々を癒してくれた出来事と言葉、日本語がもつ豊饒な力と煌めきを呼び覚ますエッセイ集。
目次
プロローグ 変わる自分の節目に
心を耕してくれた名文句
生きるための表現
いのちの言葉を生み出す死
言葉の息づかい
医療を読み解く言葉
言葉の危機、時代の危機
エピローグ 自分のための言葉
著者等紹介
柳田邦男[ヤナギダクニオ]
1936年栃木県生まれ。NHK記者を経て、ノンフィクション作家に。1972年『マッハの恐怖』で、第3回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。1995年『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』とノンフィクション・ジャンルの確立への貢献で第43回菊池寛賞を受賞
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