出版社内容情報
「地上の楽園」を謳い、五〇年代から在日コリアンが北に渡った帰還事業。妨害を図った工作員の実態を生存者九人の証言から炙り出す。
故国に棄てられた男たちは、日本で糊口を凌ぎ、生き繋いだ――。「地上の楽園・北朝鮮」を謳い、日本支援の下に一九五〇年代から始まった在日コリアンの帰還事業。その陰で、妨害工作のため特殊部隊が極秘裏に活動を始めていた――。日本人同化・諜報訓練を重ね、夜陰に乗じて日本に上陸、しかし直後、故国・韓国では政権が崩壊する。封印された実態を、生存者九人の証言から炙り出す。
内容説明
「地上の楽園・北朝鮮」を謳い、日本政府支援の下に一九五〇年代から始まった在日コリアンの帰還事業。その陰で妨害活動のため動き出した特殊部隊がいた。日本人同化・諜報訓練を重ね、夜陰に乗じて日本に上陸、しかし直後、故国・韓国では政権が崩壊する。日本、韓国、北朝鮮の間で翻弄された「北送阻止工作隊」の実像を詳らかにする。
目次
序章 深夜の急襲
第1章 帰還事業動く
第2章 工作隊員選抜
第3章 山中へ
第4章 密航続々と
第5章 謀略はさらに
第6章 不如意な日々
第7章 塀の向こうへ
終章 苦難の代償
著者等紹介
城内康伸[シロウチヤスノブ]
1962年、京都市生まれ。早稲田大学法学部卒。87年、中日新聞入社。東京新聞(中日新聞東京本社)社会部で警視庁捜査二課を担当、サブキャップなどを務める。93~96年、2000~03年、ソウル特派員、同支局長。その後、社会部デスク、北京特派員、外報部デスクを経て、再びソウル支局長に。11年11月、帰国。現在、外報部デスク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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