「北朝鮮帰還」を阻止せよ―日本に潜入した韓国秘密工作隊

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「北朝鮮帰還」を阻止せよ―日本に潜入した韓国秘密工作隊

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103137320
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「地上の楽園」を謳い、五〇年代から在日コリアンが北に渡った帰還事業。妨害を図った工作員の実態を生存者九人の証言から炙り出す。

故国に棄てられた男たちは、日本で糊口を凌ぎ、生き繋いだ――。「地上の楽園・北朝鮮」を謳い、日本支援の下に一九五〇年代から始まった在日コリアンの帰還事業。その陰で、妨害工作のため特殊部隊が極秘裏に活動を始めていた――。日本人同化・諜報訓練を重ね、夜陰に乗じて日本に上陸、しかし直後、故国・韓国では政権が崩壊する。封印された実態を、生存者九人の証言から炙り出す。

内容説明

「地上の楽園・北朝鮮」を謳い、日本政府支援の下に一九五〇年代から始まった在日コリアンの帰還事業。その陰で妨害活動のため動き出した特殊部隊がいた。日本人同化・諜報訓練を重ね、夜陰に乗じて日本に上陸、しかし直後、故国・韓国では政権が崩壊する。日本、韓国、北朝鮮の間で翻弄された「北送阻止工作隊」の実像を詳らかにする。

目次

序章 深夜の急襲
第1章 帰還事業動く
第2章 工作隊員選抜
第3章 山中へ
第4章 密航続々と
第5章 謀略はさらに
第6章 不如意な日々
第7章 塀の向こうへ
終章 苦難の代償

著者等紹介

城内康伸[シロウチヤスノブ]
1962年、京都市生まれ。早稲田大学法学部卒。87年、中日新聞入社。東京新聞(中日新聞東京本社)社会部で警視庁捜査二課を担当、サブキャップなどを務める。93~96年、2000~03年、ソウル特派員、同支局長。その後、社会部デスク、北京特派員、外報部デスクを経て、再びソウル支局長に。11年11月、帰国。現在、外報部デスク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

11
日本から北朝鮮への同胞帰還を阻止すべく、韓国から派遣された秘密工作隊の活動顛末と、その後彼らが歩んだ軌跡。日本への危険な密入国を果たしながらも、工作隊本部からの指示や資金も途絶え活動どころではなくなり、糊口を凌ぐので精一杯な状況となる。挙句「四・一九革命」李承晩政権崩壊で、撤収命令が出るが、出国間際で一網打尽に拘束され大村収容所ヘ。何とか韓国へ戻るが当初の口約束、工作隊任務完了後に警察官任用の話も反故にされる。国家補償を求めるまでの長い虚しい日々。歴史に翻弄された男たちの哀切のメロディが鳴り止まない^^;2017/03/18

SU

2
扱いの酷さに驚きました2016/08/12

Junichi Kitazawa

2
超地味な話でさらに悲惨さがつのる北送阻止工作員の皆さんの話 しかし今韓国との関係悪化とか言ってるけど、李承晩ラインのころとかもっと露骨に対立してたんだなあと2014/07/13

ミネチュ

2
北朝鮮へのいわゆる帰還事業を阻止するために、韓国から日本に送られた工作員についての本。 韓国は、独裁政権下では色々とひどいことが行われていたが、これもその一つ。なんともひどい話。 李承晩政権下で、極秘に日本に送られた工作員達。任務が終われば警察官への登用が約束されていたのに、帰国したときには李承晩は追放された後で、新政権からは黙殺され、警察官に採用もされず、補償を受けられなかったという。それどころか、日本での任務中の給与(?)も家族に渡されていなかったという…。2013/07/24

guanben

1
新潟を舞台に繰り広げられる緊迫の帰還事業妨害工作!!、を想像していたが、肩すかし。その分、杜撰な計画に巻き込まれた普通の人々の悲哀が際立つ。盧武鉉さんにはいい印象がないが、こういう人たちの名誉回復をするという、素晴らしい仕事もしてたんだ!2013/02/22

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