真夜中のたずねびと

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103130420
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

次々と語られる、闇に遭遇した者たちの怪異譚。束の間関わっただけの男から送られてくる罪の告白は、驚くべき内容で……。全5篇。

内容説明

次々と語られる、闇に遭遇した者たちの怪異譚。ゲストハウスでほんの一時関わっただけの男から送られてくる、罪の告白。その内容は驚くべきもので…。(「さまよえる絵描きが、森へ」)。弟が殺人事件を起こし、一家は離散。隠れ住む姉をつけ狙う悪意は、一体、誰のものなのか。(「やがて夕暮れが夜に」)。全五篇。

著者等紹介

恒川光太郎[ツネカワコウタロウ]
1973年東京都生まれ。2005年『夜市』で第12回日本ホラー小説大賞を受賞し、デビュー。同作は単行本化され、第134回直木三十五賞候補になる。14年『金色機械』で第67回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

349
恒川 光太郎は、新作中心に読んでいる作家です。本書はホラー色弱め、幻想譚の短編集でした。オススメは、『ずっと昔、あなたと二人で』&『さまよえる絵描きが、森へ』&『真夜中の秘密』の3作です。 https://book.asahi.com/article/138631162020/11/23

しんたろー

261
発売と同時に買って楽しみに積んでいた…やっと図書館本がひと段落したので読み出す…う~ん、何かが違う…魚介出汁の利いたスープを期待して口にしたラーメンが、コンソメ味みたいな。独特のダークファンタジーに魅了された者としては物足りなささえ感じた。短編5つが微かにリンクしていて、イヤミス風だったり、怪奇譚風だったりで面白くはあるしスイスイ読めるのだが...。新機軸に挑戦しているのだろうが『夜市』や『金色機械』ほどに強烈な余韻が残らなかったのが残念。それでも人探し探偵・咲島秋の不思議な存在感が作品を救っていた。 2021/01/06

みっちゃん

198
これは何とも不思議な読み心地の5編。主人公に降りかかる理不尽で残酷な出来事。色濃く漂う死の気配。正体を掴めないもどかしさは、まるでいつまでも醒めない悪夢の中でもがいているような胸苦しさ。そして突然断ち切られるような解決のない結末が、いつまでも胸に不気味さと物悲しさを残す。全編を緩く繋げる、人捜しの手練れの咲島秋は、やっぱりあの人と同一人物だよね。これにもびっくりさせられた。2020/11/20

おしゃべりメガネ

182
恒川さんらしさはしっかりとキープされていて、なんとも不思議な話が5編収録されています。装丁からして、完全無欠なホラーかなと思っていましたが、意外とそれほどへヴィではなく、すんなりと読み進めていける内容でした。短編集ならではの読みやすさとテンポの良さが健在ですが、個人的にはもう少し味の濃い話を読んでみたかったかなと。サラサラと読めたのは良かったのですが、あまりにもサラサラと読めてしまい、ちょっと薄味だったかなと。また改めて過去の恒川さん作品を読み返したくなりますね。安定の恒川ワールドなのは間違いなしです。2020/11/20

モルク

180
5話からなる短編集。ほの暗い闇を垣間見るような世界観。現実か、幻想か、夢か…生きているはずもない人が動き口を開く。異界要素を取り入れるのがうまい恒川さん。「ずっと昔、あなたと二人で」のアキが占い師の老婆に頼まれて行った地で見つけ出し占い師の元に持ち帰ったものは…。このアキって、人探しの探偵の咲島秋かな。よく読むと何人か再登場している人物が見受けられ、それを見つけるのも楽しい。おどろおどろしい幻想の世界「夜市」のような話をやはり求めてしまう。それを探して恒川さんの本を手に取る私。2021/07/21

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