感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ybhkr
1
自伝的小説。1が図書館になかったので2から読んだけど大体把握。大正初期、貧しい漁村で父が天理教を信心し、財産を本部に投げ打ちそのため学びたい気持ちと貧しさで揺れる主人公。中等学校はゲイの海軍軍人の内藤さんに学費を工面してもらったが、内藤さんが病気になり一高への進学を断念し小学校教師になるがなんやかんやで一高へ入るも友人との貧富の差に苦しむ。富豪の息子がクリスチャンで聖書と自分の生活に悩み主人公の父を素晴らしいと言うことに嫌悪を感じつつ何も言えない。今と同じだなー貧困の連鎖は。結局親の財産で人生が決まる。2015/03/17