近親殺人―そばにいたから

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近親殺人―そばにいたから

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103054580
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

大切なはずの身内を手にかける──その時、家族の間に何が起こっていたのか。7つの事件が問いかける、けっして他人事ではない真実。

内容説明

「まじ消えてほしいわ」とLINEしながら、同居の母親を放置した姉妹、首を絞めた後、引きこもりの息子の死に顔を見つめていた父親、異母きょうだいを殺めた母親に娘が感じる、加害者としての慟哭…大切なはずの身内を手にかける―その時、家族に何が起こっていたのか。

目次

はじめに―家族に殺される
1 まじ消えてほしいわ―介護放棄
2 父は息子の死に顔を三十分見つめた―引きこもり
3 ATMで借りられなくなったら死ぬしかない―貧困心中
4 あいつがナイフで殺しにやってくる―家族と精神疾患
5 元看護師の妻でさえ限界―老老介護殺人
6 夫の愛情を独占する息子が許せない―虐待殺人
7 母は、妹と弟を殺した―加害者家族

著者等紹介

石井光太[イシイコウタ]
1977(昭和52)年、東京生れ。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

186
そんなことで…と言ってしまえる人は幸せだと思う。日本の殺人事件の半数が家族を主とした親族間で起きているという現実。ここでは7つの事件を取り上げていた。育児に疲れ家庭に疲れ介護に疲れ自分に疲れて…喪った命、どれもが痛ましい。その背景を知ると思いは複雑。もしかしたら、それは私だったかもしれないし、明日の私かもしれない。そして被害者家族は加害者家族にもなるのだ。家族の数だけ問題はあって、一つとして同じ理由は無い。その一線を超える前にとは思うものの…暗澹たる思いで読んだ。2021/06/25

モルク

123
親、子ども、夫婦…やむにやまれぬ事情があった。介護、貧困、引きこもり、暴力、それぞれの家庭で葛藤があり、心痛む7件の事件を追う。まわりに、行政に相談すれば…と、思う人もいるだろう。が、実際はそんなにたやすいことではない。なんとか家族で解決しなければ…自分さえ我慢すれば…というギリギリの状態でやっている人も多い。一歩間違えば平穏な家庭でも起こりうること。息子の暴力に脅え、隣に住む娘の子をも殺しかねないと息子を手にかける父の話がきつかった。加害者側に立ってしまう話ばかりではない。身勝手な母親の話には辟易した。2022/03/03

ゆみきーにゃ

96
大好きな石井さん。すごく読みやすいのですが重いお話ばかりなので読み進めるのが辛かった。育児に疲れ、介護に疲れ最悪な結末を迎えてしまう。あの時こうしていれば違う結果になったかも。そんなお話しばかりでしたが、他人事として捉えているのかなとも考えてしまう。とにかく重い。2021/07/05

sayuri🍀

94
実際に起きた7つの殺人事件を収録した短編集。あまりにもハードな内容に胃がキリキリと痛む様な読み心地だったが、いつ自分の身に降りかかってもおかしくはない内容だった。介護、引きこもり、貧困、精神疾患、虐待とそれぞれ殺人に至るまでの経緯は違えども、自分が死ぬか、相手を殺すかしないと終わらない極限状態が手に取る様に伝わって来る。どう考えても被害者の様に思える加害者から、反省の色が全く見えない許しがたい加害者までと様々だ。たらればを言えばキリがないけれど、どこかの段階でストップが掛かる様な公的支援の充実を待ち望む。2021/07/15

読特

79
”地獄”発”殺人”行きの7つの事件。介護放棄、引きこもり、貧困、精神疾患、老老介護、虐待、加害者家族。”地獄”は一か所ではない。平穏無事なはずの日常生活。家族の歯車が狂えば誰もが迷い込むラビリンス。一度嵌ると救いの道が閉ざされる。被害者も加害者もロックイン。病院も警察も相談所も、当てにできるところがない。近親殺人は年間4~500件。30年間変わっていない。その状況に甘んじているのは我々の意識。皆が当事者。お金があればできることもある。破綻するはずのない政府の借金を気にするよりも救える社会を作ることが大事。2021/10/28

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