香月泰男のおもちゃ箱

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  • サイズ B5判/ページ数 104p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784103053040
  • NDC分類 759
  • Cコード C0071

内容説明

「絵はどこまで描いても満足とは言えぬが、玩具では威張りたい」と語っていたアトリエの友“おもちゃ”。子供のように喜んで作っていた“分身”のような作品を特別撮影した、心いやされる作品集。

目次

公園に行く
散歩に行く
動物園に行く
サーカスに行く
アスレチックに行く
アトリエで
「おもちゃ」の思い出(香月婦美子+香月泰男)

著者等紹介

香月泰男[カズキヤスオ]
1911‐1974。洋画家。山口県大津郡三隅村(現三隅町)生れ。東京美術学校(現東京芸大)に在学中から国画会に出品、同人となる。39年、新文展で特選。43年に召集され、満洲へ。捕虜としてシベリヤに抑留され、過酷な体験を経て47年にやっと復員がかなう。シベリヤでの体験が『埋葬』に代表されるシベリヤ・シリーズを生み出し、69年第一回日本芸術大賞を受賞。他に『告別』(東京国立近代美術館)、『奇術』(京都国立近代美術館)、『雪』(山口県立美術館)など。ふるさとの三隅町には香月美術館もある

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931‐。詩人。香月泰男とともに1968年に詩画集『旅』、93年に画文集『春夏秋冬』を出している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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寛生

33
【図書館】全身全霊で「みみをすます」谷川が「十字架の神学」の言語空間を超えていく。「はじめにことばありき」のその手前まで谷川がかえり、「みみをすまして」愛のことばを現世の香月のおもちゃ箱から受肉化し波動ていく。それは「言葉に到達できないものを、言葉でどうにかして示そうという詩」である。(にほんごの話56頁)この本が何度も「読め!」と語りかけ、その命令に従うが、こちら側は、啓示を受ける聖書の中の人間達のように、その啓示にただ震え、応え得るだけのことばはない。又一つ谷川の爪痕が僕の魂に刻まれる。2014/02/19

manamuse

19
シベリア遠征で過酷な日々を過ごして帰国できたことは幸運としかいえない。が、やはり精神的に不安定となり後生は可愛らしいオモチャを作って故郷から出ることなく作品作りに没頭した。なんと言ってもシベリアシリーズが胸に突き刺さる。2021/05/20

tama

6
図書館本 眼休めのために書架にあったのを。造形がまるで安野さん(まさか別名!?)。とにかく、人間の体の動かし方やら単純化やらそっくり!旅人君はさすがにいなかったが近いのは一杯。題材ピエタもあるが安野風だけに宗教的厳粛さよりも面白可愛さが漂う。サーカス、スポーツ、全部そんな感じ。私には谷川俊太郎が余分だった。写真だけで言い尽くしてるし、的外れな感情文(感想ではない)は余計だし作者の自由度まで奪ってしまう。2020/08/18

メルセ・ひすい

4
蔵書 既読書  これ以上癒される書は・・ 皆無 是非 香月美術館へ2010/01/01

amnioticfluid

2
香月泰男のブリキのオモチャに、谷川俊太郎が詩をつけた。私が谷川と香月の関係についてしらないせいもあるが、圧倒的に写真だけでもこのおもちゃたちを見て気持ちが満ちてしまい、詩どころではなくなった。実は香月泰男の作品集を見るのはほとんど初めてで、以前月間アトリエという雑誌に掲載されていた数枚のシベリアの作品やウェブ上で香月の作品を見ただけで「好きだ、好きだ」と二十年近く言ってきた。図書館で画集を借りられるなんて思っていなかったので、今日はラッキーだ。無性に酒が飲みたくなった一冊。2015/03/15

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