感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai Camo
3
聖書を全く知らずに沈黙を読んだので聖書の勉強をして解釈しようと読んだ。新しい一面がみえてくるといいな。2017/09/15
Sumiyuki
2
イエスは、現世のではなく愛の救世主だった。イエスは奇蹟を起こせなかったが、奇蹟よりも尊い、人類の苦しみを分かち合った。従来の父の怒りをもつ神ではなく、母なる愛をもつ神を創造した。イエスは全ての人間の苦しみを理解するために、自身を忌み嫌う者の為に死んだ。イエスの弟子はイエスを裏切り、その報復を恐れた。しかしイエスは彼らの苦しみを理解していた。自らの苦しみを救わない神への全面的な信頼を示した。弟子は裏切りの慙愧とイエスの最後を受け、イエスを神の子と崇めた。ユダがイエスの最大の理解者だったとする考えは面白い。2011/08/16
鮎川まどか@AnxAn
2
再読。 ローマの支配や既存宗教との関係などが複雑に絡み合うなか、神の愛の伝播という理想に生きた一人の男を描いたドキュメント小説に見えてしまった。 とっさに政治的な返答をしているシーンは背景を説明しているからこそ理解できる。2011/07/09