内容説明
赤道直下のケニア共和国。首都ナイロビから遠く離れ、野生動物が群れをなすサバンナの真ん中にある小さな村が、私の嫁ぎ先です。夫は推定30歳、7頭のライオンと象を仕留めた勇猛果敢な本物の戦士。シャワーもトイレも、電気すらもない。でも、どこか温かいマサイ村での、暮らしぶりは…。
目次
第1章 ケニアに降り立った日
第2章 見えてきた本当のケニア
第3章 ジャクソンとの出会い
第4章 人生最大の決断
第5章 マサイに嫁ぐ日
第6章 新たな生活の始まり
著者等紹介
永松真紀[ナガマツマキ]
1967年福岡県北九州市生まれ。多くのリピーターを抱えるプロ添乗員。96年より本格的にケニアに移住し、2005年4月、本物のマサイ戦士であるジャクソンさんと結婚、第二夫人となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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里季
67
ケニアの魅力に取りつかれた一人の日本女性がマサイの戦士の第二夫人になった。添乗員の永松さんだ。本書は彼女が伝統的マサイ民族の青年ジャクソンと恋に落ち結婚するまでの顛末を語ったものである。黒い体に真っ赤な布をまとい、ビーズの飾りをつけて大地に立つマサイ戦士の姿は彼女でなくともほれぼれする。でも、結婚となると話は別だ。生活様式や文化の違いは勿論、人生観死生観に大きな隔たりがあるが、彼女とジャクソンはあらゆる艱難をお互いを思いやり愛する気持ちと、互いの文化を尊重する気持ちで乗り越えていく。素晴らしいと思った。2014/06/11
ジョニーウォーカー
23
「どうして(私と)結婚を決めたの?」「血だ。神が計画したんだ」「文化の違う日本人と結婚することに不安はないの?」「ない。確信がある」…そりゃ惚れるわ。七頭のライオンと象を殺した超エリート・マサイ戦士に第二夫人として嫁いだ日本人女性のケニア・サバンナ奮闘記。つねにハグしてキスしてイチャイチャしたい妻と、セックスはあくまで子作りの一環という夫…何から何までギャップだらけの夫婦生活が、互いに歩み寄ることで、深い絆となってゆく。その赤道直下のアツアツぶりに、なんだかこっちが妬けてしまいそうな一冊だった。2009/08/01
りこ
17
異文化圏の人と結婚する人って、私とは全く別人種だと思う(汗)文化の相互理解については尊敬するけれど、感情的にも肉体的にもとても真似出来ません。でもこんな人が居てこそ初めてお互いの文化の歩みよりが出来るのだろう。2015/07/03
Iku
15
読み終わって、改めて写真を見ましたが、マサイ戦士かっこいい!!日本人がどうしてマサイの第二夫人となったのか、こんな方がいるんだすごいなぁと読んでいて自分の世界が小さく思えてきました。アフリカからケニア、ナイロビ、マサイの知られざる世界を知るともに、マサイの戦士の素晴らしさが伝わってきました。沈まぬ太陽に出てきた兵庫医師のモデルになった神戸医師も親代わりだったりと興味深かったです。2014/06/04
りんりん
13
違うからうまくいかないことが多いけど、全く違うからこそお互いを受け止め合える。そんなステキなだんな様と出会うまでと、夫婦になっていく様子を描いた体験記。文庫版では続きが書かれているのだろうな。読みたいな。2014/04/29
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