出版社内容情報
読んでも面白い井上戯曲の魅力満載! 後期の代表作を堪能できる一冊。
軍国主義のプロパガンダをつとめた過去を、戦後になって厳しく追及した林芙美子を描き、毎日芸術賞、鶴屋南北戯曲賞に輝いた「太鼓たたいて笛ふいて」、江戸から明治への移り変わりに翻弄される人々を描く「黙阿彌オペラ」、大正デモクラシーを支えた吉野作造とのちに商工大臣となる吉野信次、二人の葛藤を描く「兄おとうと」など八篇。
内容説明
江戸から明治への移り変わりに翻弄される人々を描く「黙阿彌オペラ」、大正デモクラシーを支えた兄・吉野作造とのちに商工大臣となる弟・吉野信次の葛藤を描く「兄おとうと」など八編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
5
上演’94年『父と暮らせば』広島被爆者で図書館勤務である女のもとに被爆死した父が現れ、「うちは幸せになってはあかんのじゃ」と言う娘を押し返して好意を持つ青年と恋の成就をうながす/’95『黙阿彌オペラ』幕末〜明治に河竹新七=のちの黙阿彌(明治政府の言論統制に黙るしかないと黙‥とした)を含む人々の夢の成就と幻滅(収録8作中もっとも感動した)/’97『紙屋町さくらホテル』/’98『貧乏物語』/’00『連鎖街のひとびと』/同『化粧二題』/’02『太鼓‥』/’03『兄おとうと』十歳離れた兄・吉野作造と弟・作次の対立2016/11/02
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