雨のち晴れ、ところにより虹

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103006329
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

人の繋がりは優しさだけで出来ているんじゃない。でも怖がるだけじゃ何も始まらないことだって知っている…。夫婦のすれ違い、親子の行き違い、親友との仲違い。きっかけはみんな些細なことなのに、想いがねじれ交錯する。人は何度でも幸せになる資格がある。湘南を舞台に描く六つの奇跡。

著者等紹介

吉野万理子[ヨシノマリコ]
1970年神奈川県逗子生まれ。上智大学文学部卒。新聞社、出版社などで編集業務に携わる。2002年「葬式新聞」で「日本テレビシナリオ登龍門2002」優秀賞受賞。2004年連続テレビドラマ「仔犬のワルツ」(日本テレビ系)脚本を執筆。2005年「秋の大三角」で第1回新潮エンターテインメント新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七色一味

66
読破。表紙の写真が綺麗。常盤さんがキーになる連作短編集、と言っていいのかな? 各編に登場する常盤さんがさりげない。さり気なさすぎて、連作であるという感じがしないけど、そこ、突っ込む?(笑) 噛めば噛むほど味の出る、スルメのような作品です──って、どういうレビューよ…。2013/03/19

ゆみねこ

63
湘南を舞台にした6つの短編集。登場人物は、どこか無器用で、思いを上手く伝えられなかったり。「なぎさ通りで待ち合わせ」「こころ三分咲き」が好きです。2015/08/26

えりこんぐ

58
湘南、鎌倉を舞台にした短編集。どの話にも、看護師の常盤さんがちらりと出てくる。その常盤さんがメインなのが表題作だったが、須藤のキャラがどうも好きになれず..この人のどこが良いのやら。お気に入りは厄落しに行く女性たちと、花嫁と女友だちの話。御参りだ!と張り切って出掛けても、ランチに流れてしまう女たちよ。。面白かった♪2017/04/11

ぶんこ

54
おデブの常盤さんが、全編にちょっとだけだったり、表題作では前面に出てきていました。 看護師として勤務しているホスピスで、小学生の頃からの初恋相手須藤さんと再開。 須藤さんの為にダイエットをする健気さ、最後の章では、儚げと思われた!女性として登場。 その儚げと感じたのが佳苗さん。 親友の結婚式に出た後で、親友が自分と同じ密度ほどには、自分の事を考えていなかったのではと、落ち込んでました。 ところが佐和子さんは優しかった。 佐和子さんの結婚相手も優しい。 読後感は・・ふわ〜んとしたゆるい温かさ。2014/08/23

*すずらん*

51
鎌倉・湘南育ちの私には、まるで目の前に光景が広がる様でした。懐かしくて優しくて、そしてちょっぴり切なくなりました。あの土地で私が悲喜交々 様々な経験を重ねた様に、誰かも同じ様に暮らしている。私が毎日通り過ぎていたあの場所を、特別な場所として大切にしている人がいる。鎌倉・湘南の時間は穏やかです。たくさんの人を何も聞かずに迎い入れ、そして優しく送り出してくれます。そんな土地で過ごせたことを誇りに思いました。久しぶりに帰ろうかな。少し潮を含んだ風と、トンビの声。広がる海と空は、きっと私におかえりと言ってくれる。2013/05/16

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