内容説明
米関税局調査官ラシターは、旧東独高官が隠匿したとされる巨額の資産の謎を解明するため、ベルリンに赴いていた。一方、大統領選挙をひかえたアメリカでは、イリノイ州知事ヴァンデンバーグが急速に支持を集め、民主党候補指名に向けて疾走していた。活動をつづけるなかで二人は恐るべき事実を察知し、運命が交錯する一瞬を迎える―。超大型新人が空前の規模で描く腐敗と野望。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みも
5
トランプ騒動に乗っかって、ちょっとは楽しめるかな?と期待したが全く持って失望。米国民主党の大統領指名争いを軸に、そのプロットはナチス、シュタージ、挙句はベトナム帰還兵という稀に見る豪華絢爛大風呂敷。陰謀、暗殺、さらに込み入った恋愛関係まで持ち出して何が何やら…。仕掛けは相当練り込まれているとは思うのだが、何せ読みにくい。とっ散らかってる印象ばかりで、まるで作中に入り込めない。頭の中を冷静に整理できる人なら優れたエンタメとして読めるのだろうか?ラストのヴァンデンバーグが暴走してゆく様は唯一読み応えがあった。2016/04/01
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