出版社内容情報
ポール・ベンジャミン[ポール ベンジャミン]
著・文・その他
田口 俊樹[タグチ トシキ]
翻訳
内容説明
私立探偵マックスが受けた依頼は、元大リーガー、チャップマンからのものだった。キャリアの絶頂時に交通事故で片脚を失い、今は議員候補と目される彼に脅迫状が送られてきたのだ。殺意を匂わす文面から、かつての事故にまで疑いを抱いたマックスは、いつしか底知れぬ人間関係の深淵へ足を踏み入れることになる…。ポール・オースター幻のデビュー作にして正統派ハードボイルド小説の逸品。
著者等紹介
ベンジャミン,ポール[ベンジャミン,ポール] [Benjamin,Paul]
1947年生れ。米国の作家ポール・オースターの別名義。オースター名義での第一作『孤独の発明』発表以前にこの筆名で『スクイズ・プレー』を執筆。1978年に脱稿したが、ペーパーバック・オリジナルとして刊行されたのは1984年のことで、翌年のアメリカ私立探偵作家クラブ主催シェイマス賞最優秀ペーパーバック賞の候補作となった
田口俊樹[タグチトシキ]
1950年、奈良市生れ。早稲田大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
104
2023年このミス海外第9位。 脅迫された元大リーガーチャップマンの 依頼により 奔走する私立探偵マックスの 物語である。オースター幻のデビュー作らしいが、ハードボイルド的作品が心地良い。 チャップマンの妻ジュディスの佇まいも 昔風で 色香を醸し出す。 ありふれた展開だが、正統派ハードボイルドの 雰囲気満載のミステリーだった。2023/01/12
seacalf
95
オースターファンとしては放っておくことができない。デビュー前のミステリ、それも畳みかけるようなワイズクラックの応酬。彼が王道な探偵小説を書いていて、その翻訳が読めるなんて望外の喜び。要所要所にオースター節が効いていてニヤリ。ファン以外が読むと物足りやしないかと思ったが物語の完成度も高く心配は杞憂だった。322頁から始まるメジャーリーグの記述の素晴らしいこと。読んでいるとカチリとゾーンに入りこむよう感覚を味わえるのはオースターならでは。元妻への態度は相容れないものはあったが、ファンとしては満足の出来だった。2022/09/22
ぶち
87
しがない私立探偵、離婚歴あり、命の危険に向き合っても屈しないタフさ、減らず口(ワイズクラック)、そしてついうっかり美人に心を奪われてしまう男心。まさに、正統派のハードボイルド小説です。ハードボイルドのスタイルだけでなく、内容も悪くありません。野球(MLB)の話が絡んできて、野球好き読者も惹きつけるんです。作中で息子を初めてベースボールスタジアムに連れていくシーンや試合展開の描写は野球ファンにはたまらないものがあります。MLBを舞台にしたロバート・B・パーカーの『失投』に匹敵する傑作だと思います。2025/01/13
ルピナスさん
79
ポール・オースターも知らずに今度参加する読書会の課題本として読んだ本書。ハードボイルド小説というジャンルも初めてではないかと言う初心者で読書会参加自体、腰が引けてしまいますが、1冊目の出会いから本当に感動。プロットもさることながら、へらず口・軽口や命ギリギリの駆け引きを魅力たっぷり引き出した翻訳者の田口俊樹さん、素晴らしいです。孤高な探偵業への自分なりに納得した誇り、家族への愛情の表現の仕方、人間ってと度々考えさせられる切なさ等、人情味溢れる温かい展開に納得。ニューヨーク三部作、今更ながら読んでみたい。2022/12/10
stobe1904
73
【ポール・オースターのハードボイルド作品】米国文壇を代表する作家ポール・オースターのデビュー作。純文学作品としては『幽霊たち』をかなり前に読んだことはあったが、この作品は、作風がまったく異なる正統派ハードボイルド作品だった。ロースクール出身の元地方検事補の私立探偵マックスの造形が素晴らしく、自身の規律を重んじ、痛い目にあっても軽口をたたくタフな探偵像は懐かしい。今どき王道を行く優れた私立探偵作品が読めるうれしさに浸りながら読了した。★★★★☆2022/10/22
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