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新潮文庫
自白〈下巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102409305
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

死刑執行直前に男が罪を告白する――若者は冤罪なのか? 残されたのは四日間。深い余韻を残す、大型タイムリミット・サスペンス。

その若者は無実の罪を自白した――のか? あやふやな態度をとり続けるボイエットを伴ってキースがテキサスを目指していた頃、弁護士のロビーは死刑執行阻止のため、不眠不休の戦いを続けていた。矢継ぎ早に繰り出される法的手段は、だが一歩また一歩と後退を余儀なくされてゆく。合流したキースとロビーは死刑執行を食い止めることができるのか。深い余韻を残す全米ベストセラー。

内容説明

その若者は無実の罪を自白した―のか?あやふやな態度をとり続けるボイエットを伴ってキースがテキサスを目指していた頃、弁護士のロビーは死刑執行阻止のため、不眠不休の戦いを続けていた。矢継ぎ早に繰り出される法的手段は、だが一歩、また一歩と後退を余儀なくされてゆく。合流したキースとロビーは死刑執行を食い止めることができるのか。深い余韻を残す全米ベストセラー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

48
牧師キースが真犯人を名乗る男とスローンにあるドンテの弁護士ロビーを訪ねたのは死刑執行当日の朝だった。同じころ、裁判での証言が偽証だったという元同級生の宣誓供述書も得て、ロビーは関係方面に死刑執行延期の請願書を送る。刑執行は午後6時。下巻の半ばまではタイムリミット・サスペンス。この後よもやの展開で、スローンは全米が注目する町になる。グリシャムうまいなあと思いながらページを捲る手が止まらない。ただし、死刑制度を問いかけるにしてはちょっと極端な設定ではあるけれど、エンタメ小説としては存分に楽しめた作品でした。2023/11/25

アイゼナハ@灯れ松明の火

30
読者である我々は彼の無罪を推定できる。しかし…『ドラムは八年前、市民からなる陪審によって公平な裁判を受けた。また五つの異なる裁判所の数十人におよぶ裁判官が精査のうえで、一審の有罪判決を支持した。ドラムの無実の主張には信用性が欠けている』…つい頷いてしまうかも知れない。それほどの信頼を預けられているシステムに携わる人々には、冤罪で人を裁いてしまうリスクを、体面よりも常に優先してもらいたいと切に願います。そして願わくば、その事態を嘲笑うのでなく、その勇気に拍手を送れる自分でいられますように。2012/12/11

RIN

25
よもやこんな展開になるとはさすがグリシャム!油断も隙もない!(笑)上巻でエンタメ>社会派と思ったら下巻は一転、思いっきり社会派へ。死刑制度の是非をテーマにしているが、普遍的な是非論というより、アメリカという一種独特な国家であることが背景として重要になっている気がする。もう一つ、冤罪が明らかになった場合の被害者遺族に関して、日本では実際の事件でもミステリでもある種のタブーになっているような。薬丸岳さんあたり、そのテーマで書いてくれないかな。いずれにせよ、これはおススメの一作でした。2018/03/20

ぬぬよよ

10
ストーリー、人間模様どれをとっても深い余韻を残す作品です。2019/06/14

Yunemo

9
2010年7月に前著「アソシエイト」を読了。2年4ヶ月振りにグリシャムに出会うことができた。どの作品をとっても自身の気持ちを掻き立てられてしまう。本作品、前半のタイムリミットまでのドキドキ感、裏切られた感で読み進むうち、その後の展開にまた深くはまっている自分がいる。いつもいつものことながら、良いものは良いという素直な感覚で読み終えることができた。たぶん、今後の作品に対しても同じような感覚を持つのではないか、逆に裏切ってほしい作品も出てもいいのかな。それではやはり困る。実感です。2012/11/25

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