内容説明
今から200万年前、我々の祖先はすでに直立して歩き、自由な手で道具を使い、いくつかの家族で集団生活を営んでいた。彼らの外見・暮し方・生活環境は、たとえばアフリカで発見された最古の女性“ルーシー”の骨から、また石器や食べ残しの化石から、非常に具体的に再現することができる。〈サルからヒトへ〉の感動的な進化の過程を、豊富な写真と実例で解説した人類学の入門書。
目次
第1章 ヒトという名の特殊な動物
第2章 岩に秘められた謎
第3章 発端
第4章 アフリカの「人猿」
第5章 最古の「ヒト」
第6章 大型獣を狩った人々
第7章 「ヒト」の北上
第8章 ネアンデルタール人
第9章 芸術家の登場
第10章 狩猟民の定住
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キラリ
8
いろいろ勉強になるし面白かった。が、何か期待してたのと違う。類人猿の説明が多いけど、個人的には、なんとか原人から農耕が始まるくらいまでの人々の生活みたいな風景をもっと見たい気がする。しかし、まだまだ分からない事が多いみたいですね。あとそれが目的なら選ぶ本のタイトルが違うというこたか。ちなみに本書は少し古いですが、アウストラロピテクスの説明が多数意見とは異なるそうな。確かに読んでて、あれ?アウストラロピテクスが祖先なんでしょ?何か聞いてた話と違うな。と気になった。 2020/01/03
nagata
1
盆休み読書の第一弾がなぜか「人類の起源」。でも、文庫本サイズでこのレベルはなかなかない。こういう掘り出し門が新著文庫の真骨頂か。リーキー博士というかリーキー一家のご意見が多数派と違うとかもうそれだけで小説の題材になりそうなもんだけど、丁寧に展開していただけるだけで掘り出しものでした。2023/08/12
davi
1
随分と前の本だけど面白かった。その面白さは前半と後半とでは異質なんだけど、図版がたくさんあって楽しめる。2018/01/09