内容説明
酒に酔っぱらい、ドラッグに浸り、サルトルで女のコをくどいた夢の60年代。高校生のコンラッドは、あるとき自分の持っている不思議な能力に気づく。生命に危険が迫ると、空を飛ぶことができるのだ。どうやら彼はふつうの人間とは違っているらしい。いったい僕はどこから来たんだろう?やがて驚くべき秘密が明らかに―。ノスタルジックに描くSF版アメリカン・グラフィティ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
4
自伝を元にしたSF小説。紹介にはアメリカン・グラフィティとあるが、その方面に全く興味が無く、またカルチャーも違いすぎるので、あまり楽しめなかった。主人公も退廃的でおよそ感情移入できるようなものでは無く、中盤以降SFらしさが出てくるのだが、自分には厨二病的な想いを仮託したようなものとしか感じられない。著者の書きたかった気持ちは理解するし、好きな人には申し訳ないが、自分には響かない作品であった。それとギブスンでは感じなかった黒丸尚氏の訳文のクセが少し気になる。2015/07/20
こら
3
これにてラッカーの小説は全部読了〜! 出だしは、生きる意味って‥とまっとう(?)な青春小説っぽい。 だから少々まどろっこしい。 でも、主人公が超能力に目覚めるあたりから、ラリラリくねくねラッカー節炸裂。 ラストは見事にストンとSFに着地。 ラッカーの作品でもラストがいちばんまとまってる。2014/01/02
なぎ
3
生きることの意味をつねにかんがえる少年ー ある日自分が エイリアンだと知ったら どんな気持ちだろう 他の作品も読んでみたい2010/12/19
sezmar
3
ラッカー高校から大学時代の自伝、を加工した小説。 アメリカの学生にたいして間違ったイメージを植え付けられた私にはすんなり読めた。 コンラッド・バーガーの無茶な行動に乾杯。
tegi
2
瑞々しい佳作。SFと青春の相性ってなんでこんなにいいんだろう。2016/11/13