内容説明
ロンドンのとある私立校に入学した私、ジョン・ワトソンは、ひとりの並はずれた人物にめぐりあった。刺すような鋭い目、細いワシ鼻。名はシャーロック・ホームズ…。連続怪死事件の謎に挑む若き名探偵と、彼によりそう美少女エリザベス。霧の都に跳梁する邪教集団ラメ・テップとは? 吹矢を手にした暗殺者が忍びよる。―16歳のホームズが遭遇した生涯最初にして最大の冒険
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
永田 誠治
3
僕の大好きな同名映画のノベライズ。若き日のホームズを描いたパスティーシュは数あるけど、本作が一番だと思う(とは言ってもそんなに読んでないけど)。またただのノベライズには終わらず、映画で描かれていない人物背景や古代エジプト宗教などの記述もたっぷりで読み応え充分。ラスト真犯人が実は…ってのが無くて残念だった。2013/03/17
ブラックティー
2
ホームズとワトソンが少年時代に出会っていたら・・・という夢のような設定で作られた、スピルバーグ同名映画のノベライズ。ほぼ忠実に映画を文章化しているのだが、一番ゾクゾクしたモリアーティ教授「誕生」のくだりがまるっきり無くなっていて残念。また、二人がこのような出会いをしていたとしたら、『緋色の研究』でのかの有名な二人の初対面の描写はどうなるのだろう?このあたりは映画でも触れられていなかったので、ノベライズでフォローしてくれたらよかったのに。(再読)2012/01/23
saba
0
スピルバーグ映画のノベライズだが、ホームズパスティーシュとしてもかなり良い出来映えなのではあるまいか。実際良く調べているというか研究しているというか。まだまだ少年のホームズとワトスン、後の彼ららしさはもちろんあれど、年相応の未熟さ性急さがあって初々しい。良い。