新潮文庫
ロックフェラー回顧録〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 541p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102186312
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0198

出版社内容情報

アメリカ最強の銀行家にしてニューヨークの支配者。いかにしてアメリカを、そして世界を動かしてきたのかが今、明らかに。

石油王と呼ばれた祖父の莫大な遺産を受け継ぎ、政治では副大統領と州知事が輩出したロックフェラー家。ニューヨークの都市計画にも大きく関与した一族の現当主が語る九十余年の人生、それはアメリカの現代史そのものだった――。チェース銀行の頭取として各国の元首と出会い、世界の政財界の要人とのコネクションを武器に、民間外交を精力的に繰り広げた著者の華麗なる人生。

内容説明

石油王と呼ばれた祖父の莫大な遺産を受け継ぎ、政治では副大統領と州知事が輩出したロックフェラー家。ニューヨークの都市計画にも深く関与した一族の現当主が語る九十余年の人生、それはアメリカの現代史そのものだった―。チェース銀行頭取として世界の首脳と出会い、各国の政財界の要人とのコネクションを武器に、民間外交を精力的に繰り広げた著者の華麗なる人生。

目次

祖父
父と母
子ども時代
旅行
ロックフェラー・センター
ハーヴァード大学
偉大な経済学者に学ぶ
論文、結婚、就職
戦争
チェース銀行への就職
第二の本職のはじまり
チェース・マンハッタン銀行の誕生
対立
困難な過渡期
グローバルな銀行を創る
舵取り
ソ連との関わり
竹のカーテンを越えて中国へ

著者等紹介

ロックフェラー,デイヴィッド[ロックフェラー,デイヴィッド] [Rockefeller,David]
1915年ニューヨーク生れ。祖父はスタンダード・オイル社を設立したジョン・D・ロックフェラー、父は慈善家として知られるジョンJr。ハーヴァード大学卒業後、同大大学院などで学び、経済学の博士号を取得。第二次世界大戦に従軍した。’46年にチェース・ナショナル銀行(後のチェース・マンハッタン銀行)に入行。同行の頭取として数多くの国家元首と交流し、国際問題に関与。近代美術館やニューヨーク市の復興、ロックフェラー大学など、さまざまな事業や慈善活動に携わっている

楡井浩一[ニレイコウイチ]
翻訳家。翻訳家東江一紀(1951‐2014年)の別名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

50
政財界はもちろんだが、シュンペーター氏、フロイト氏、ハイエク氏といった学会での師の面々。確かに資産家に生を受けたのも事実ではあるが、自らその機会を活かしたのも事実。加えて、父の後継者ではなくチェース銀行を選択した心境にも共感。心の葛藤もなく淡々と語る経緯も、五男故の気楽さと推察。対照的なのが、コロンビア大学の強かさ。慈善活動のあり方も異なる意味で考えさせられる。父との思い出の品が、ペパーミントキャンディとチョコレートバーとは可愛い。(笑)2016/09/10

グーテンベルク

7
米国の石油産業で圧倒的なシェアを確立した「スタンダード・オイル」の創業者ジョン・ロックフェラー。本書は彼の孫であるデイビッド・ロックフェラーが自らの生涯を記した回顧録である。ロックフェラーと言えば陰謀論でロスチャイルドと共に世界を支配している「闇の権力者」と噂されるほどの大富豪。しかし、彼がどのような環境で育ち、どのような人生を歩んできたのか知るものは少ない。本書を読めば「闇の帝王」とは思えない彼の人間味溢れるエピソードや、哲学を垣間見ることができる。6人兄弟の末っ子として生まれ、個性豊かな兄弟達の中では2016/09/06

yuzyuz_k

6
上巻読了。内容が濃く面白いです。出てくる人、組織が凄すぎる。サラッと触れてるだけのものが多いかも。一部ですが、ロックフェラー家はもちろん、フロイト、ピカソ、IBMの創業者ワトソン HPのパッカード夫妻、マチス、シャガール、ドラッカー、鄧小平、周恩来、毛沢東、レーニン、ロックフェラー センター、ロックフェラー大学、ロスチャイルド家 カーネギー財団等。富者の振る舞い求められ、独立心を育まれながら、己の義務、役割を積極的に果たそうとしている。ソ連の章は、スリリングです。一読お勧めです。下巻楽しみです。2016/09/25

まめタンク

4
2020年11冊目。ロックフェラー一族には陰謀論的な話が絶えませんが、スタンダードオイル創業者のジョンロックフェラーの息子の息子(孫)であるディビッドロックフェラー本人が書いたという事で、ブックオフで100円で売られている胡散臭い陰謀論の本よりも信用できると思います。軍に従軍していた事や、マンハッタンにあるロックフェラーセンター建設のために一族の資産がかなり目減りしていた事には驚き。日本のバブル当時に三菱地所がロックフェラーセンターの買収に成功した理由も何となく理解できる。読み物としても、普通に面白いです2020/01/11

泉 勇一郎

2
う~む。可もなく不可も無く…55点って所でしょうか?やはりこういった作品は本人が書くのではなく、他人が客観的に書き込んだ方が面白く仕上げるとおもえます。銀行の専門的な話には付いて行けなかったものの、最後の方でのソ連とか中国での話はなかなか面白かったです。下巻購入は未定。あ、あと、この手の本は、やはり写真をふんだんに掲載しないとワザビの効いていない寿司を食してる感じが抜けません。ハイ(笑)2017/03/19

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