内容説明
民主党より上院選への出馬を要請された辣腕弁護士、クリストファ・パジェット。恋人のテリは、夫リッチーとの離婚を決意。が、リッチーが流した陰湿なゴシップが二人の未来に影を落とす。そこへ、リッチーの突然の死。それを密かに願っていた人間は少なくはない。しかし警察が逮捕したのは、なんとクリストファだった。本当に彼はクロなのか?それは読者にも分からない…。
著者等紹介
パタースン,リチャード・ノース[パタースン,リチャードノース][Patterson,Richard North]
1947年、バークレー生れ。弁護士として活躍しながら、’79年、処女作『ラスコの死角』を発表し絶賛される。その後、大手法律事務所に招かれて、多忙ゆえに筆を断っていたが、7年ぶりに書いた『罪の段階』と『子供の眼』が全米でベストセラーとなり、人気作家の仲間入りをした
東江一紀[アガリエカズキ]
1951年、長崎市生れ。北海道大学卒業
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感想・レビュー
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天晴草紙
8
あの傑作「罪の段階」の続編と言うことで楽しみに読んだが、陰鬱にスタートする。離婚争議は泥沼だと言うが、それを延々と読まされるのだ。働かずにできもしない夢物語を言うだけの男、代わりに働いてその収入ばかりか娘まで奪われそうな妻テリ。司法も娘も男の虚言にだまされる。これでは妻は救われない。そして殺人事件が起きる。テリの恋人で人の良いパジェットの不審な行動と逮捕。テリは娘といられる貴重な時間も母親に世話を頼んで恋路に走る。ほんとうに娘思いの母親なのか、疑問がわく。すべては下巻で明らかにされるのだろうか。読まねば。2014/05/22
東森久利斗
1
法廷サスペンスと家族と親子の絆と信頼、相乗効果が手に汗握る展開に一層の緊張感を盛り上げる。アメリカ人の心を掴むプロットと社会問題を絶妙にブレンド。上手い。”本の雑誌が選ぶ30年間のベスト30”(2005年)に選出されたのもあ納得??2019/07/09
とし
0
真犯人自体は途中で想像がついてしまうが、それを度外視しても物語としての出来が秀逸。 ただ、陪審員の選出にあそこまでページを割く必要があったのかは疑問。 2015/10/21
midokame
0
★★★★★
ルウ
0
★32014/03/29
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- 和書
- 音楽と演奏 (新装復刊)