感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
53
こういう作者が異なる登場人物の対決ものの場合、その作品を書いている作者が作り上げた登場人物の方が勝利をおさめることが多い。どうしても、身内びいきになりがちだからだ。 この作品でも、ホームズは、さんざんルパンにこけにされている。ルパンは相手をからかったりおちょくったりすることが大好きな性格だが、このおちょくる相手があの世界的に有名なホームズだったらどんなに通快だろう、というのがこの作品の目的なのだから。フランスの読者は、ホームズをからかって楽しむルパンに喝采したことだろう。それにしても、訳が古い。2022/12/12
優希
43
モヤモヤした感覚が常にまとわりついていました。ホームズに惹かれて手にしましたが、どうやらシャーロック・ホームズとは別人のようですね。ホームズもルパンもあまり読んだことがないので、どうこう言うことはできませんが。これを機に他の作品を読むのも良いかもしれません。2023/07/29
らび
28
もう何十年も前に読み漁った怪盗ルパン。ルパンがきっかけで読書の楽しさ面白さを教えてもらった。何度も読み返したり新訳で味わったりやっぱりルパンは私の宝物です。ルブランの側なのでホームズファンには抗議満載でしょうね・・。ちょっと敬意にかけてるかもですがいい具合にホームズをおちょくるのはルパンらしくてとても好き💛そしてやっぱり堀口大學氏の訳がしっくりきますね。「金髪婦人」の記憶がなかったので新鮮な気持ちで読了。良かった~~☆2020/03/25
放蕩長男
10
ルブランが紡ぎ出す、怪盗紳士アルセーヌ・ルパンと、名探偵シャーロック・ホームズの対決物語です。時代を代表する傑物同士が、まるで友人のように互いを認め合い、そしてしのぎを削り合う。対決前に偶然レストランで邂逅する場面は、本巻どころかルパンシリーズ屈指の熱い場面でしょう。ただ、ワトソンが単なる腰巾着としてしか描写されていないのが、なんとも言い難いです。彼はホームズの相棒。決して無能でもお荷物でもないのですが。2016/07/23
ホームズ
8
アルセーヌ・ルパン対シャーロック・ホームズと言う夢の対決ですが正直いまいちかな(--;)ホームズがあまりに違うし、ワトスンがウィルソンだし(--;)事情があったのはわかるけどどうせならワトスンも(--;) その辺が気にならなければ楽しめるんですけどね(笑)2009/02/02