新潮文庫<br> カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ

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新潮文庫
カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102071076
  • NDC分類 947
  • Cコード C0197

出版社内容情報

カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の言葉たち。完全新訳で登場。

内容説明

カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記された胸をつかれる絶望的な感情、思わず笑ってしまうほどネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも弱くて繊細で、人間らしく生きたカフカが贈る極上の断片集。完全新訳で登場。

目次

木々
失敗することさえできない
井戸
こま
言葉
自分のなかの部屋
夜への怖れ
テーブルの上の林檎
儀式
隣人までの距離
道に迷う
太陽
法の前に
正しい道筋
骨の痛み
愛されていた小ネズミ
小屋の隅
夏だった
助けて!
石臼〔ほか〕

著者等紹介

カフカ,フランツ[カフカ,フランツ] [Kafka,Franz]
1883‐1924。オーストリア=ハンガリー帝国領のプラハで、ユダヤ人の商家に生れる。プラハ大学で法学を修めた後、肺結核に斃れるまで実直に勤めた労働者傷害保険協会での日々は、官僚機構の冷酷奇怪な幻像を生む土壌となる。生前発表された「変身」、死後注目を集めることになる「審判」「城」等、人間存在の不条理を主題とするシュルレアリスム風の作品群を残している。現代実存主義文学の先駆者

頭木弘樹[カシラギヒロキ]
文学紹介者。筑波大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sato19601027

109
刹那的で絶望的なカフカの嘆きが聴こえてくるようだ。頭木さんが訳したカフカの断片集。カフカが思い、言葉にしようとして、呟き始めたのだけれど、途中で諦めたような、そんな言葉のかけら。例えば「うまくいかないことは、うまくいかないままにしておかなくては。さもないと、もっとうまくいかなくなる」のようなあるあるや、「わたしがふれるものは、壊れていく」とか「隠れ場所は無数にあるが、救いはひとつしかない」のように哲学だったり、ネガティブな思考から生まれた言葉。編者が解説を加えていないので、想像力を働かせて読むのが楽しい。2024/09/20

97
カフカの作品には入らなかった文章やメモ的な記録。カフカの作品は相当久しぶりに読みましたがカフカらしいなぁと感じるあの圧倒的なネガティブ精神が健在で、あ〜この感じ!とクスッと笑えてしまいました。何かやってみて失敗して失望するのが一般の人だとしたら、彼は失敗すら出来ない人。やらずして先が読める頭が良い方です。笑 そして文章はとても巧く、短い文、長めの文関係なく引き込まれました。1920年代の頃にしてもはや現代風!早すぎたなぁ。2024/09/14

優希

77
カフカが残した作品以外の断片でした。小説のようなかけらたちは私を魅了しました。断片にカフカらしさが感じられるからです、不条理で不可解で美しい世界観。弱くて繊細だからこそのものなのですね、極上の断片を贈られたような気分です。2024/06/17

兵士O

63
訳者の頭木さんがカフカの魅力を解説で端的に書いています。まずスケールの大きな一大叙事詩のような作品ではなく、卑近な平凡な人間の狭い世界の話を書いたこと。でもそれでいて、いやだからこそ普遍的な世界文学を書けていた。次にこの断片集限定の話だが、この未完の閉じていない断片だからこそ一番カフカの描きたかったエッセンスを描けた。カフカは断片こそがいいという批評家も多い。最後にカフカが言っていることだが、本というのは抵抗なくスイスイ読めるのがいいのではなく、何か棘が刺さるものでなければ意味がない。カフカが正しくそれ!2025/06/10

新田新一

46
カフカの断片の作品を集めた文庫。短い作品ばかりで、1ページで終わるものが多いです。とことん悲観的で、救いのない話が多いのですが、読んでいるとなぜか救われた気持ちになります。「あらゆることに、わたしは失敗する。いや、失敗することさえできない」(14pより)。よく前向きにとかプラス思考で、と言われますが、生きること自体が苦しみの連続なので、そんな言葉は空しく感じることがあります。カフカは人間のどうしようもない苦しみに誠実に向き合った人であり、だからこそこんな作品が描けたのでしょう。今年の私のベストの一つです。2024/08/24

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