内容説明
爆発の刻限まで一時間半を切った。国家と国民の運命を憂慮する大統領を尻目に、FBIはヴィヴィアンの拘束に血道を上げ、ペンタゴンと軍部は研究を目的としてメデューサ兵器回収の道を探る。地上の思惑が入り乱れるなか、機上の五名は離れ業にも近い解決策に思いいたった。時間の制約と想像を絶するハリケーンの猛威。苛酷な条件の下で、運命に翻弄された727は最後の賭けに出る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっちゃん
1
ただ読者としてはこのディテイルになかなかついていけない。イメージが掻き立てられない……と痛感しました。これは通俗映像に毒されているせいなのか、はたまた、イマジネーション不足なのか。少なくとも映画化したら傑作となるテーマだなと感じます。 著者がパイロットというプロですからリアリズムに徹することができるのですがかえって読者にそのイメージを伝えることを困難にさせるということがあるのかも知れません。文章表現の難しさでしょう。 2003/04/28
ノチヲ
1
心理サスペンス→官僚的パワーゲーム→満足いく航空アクションと変遷していってハラハラ面白いと思います。外人著者で満足したのは久しぶり。2011/08/08
バカボンパパ
0
文章に書かれている詳細イメージが湧いてこない。ギアとかフラップとかはわかりますが、第1エンジンって何処とか。コックピットはわかるけど、観覧席って何? 上巻はちょっと中だるみありましたが、下巻はそれなりに楽しめました。2021/05/26
yasu7777
0
★★★★☆ 筋書きが読めそうで読めない展開となり面白かった。飛行機の操縦描写で間延びした感があるところもあったが、著者が元パイロットならやむを得ないか。2018/06/07