内容説明
サンタ・フェの中年弁護士ウィルは、辣腕ながら、自らの素行ゆえに公私共に窮地に陥っていた。パートナーからは三行半、二度目の結婚は破綻、最愛の娘は近々遠くに行ってしまう。そこへ街を震撼させた異常殺人事件の弁護の依頼。第一級謀殺容疑を受けたのは、凶悪な嫌われ者、暴走族４人組。だがウィルは無実を直感する。圧倒的な劣勢の下、自身の復活をもかけて挑むウィルに勝機はあるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
7
素行が悪く二度の結婚も破綻、弁護士事務所の同僚から見切られた刑事弁護士がサンタ・フェで起きた異常な殺人事件の弁護を依頼される。彼は刑事弁護では名声を有し新たに構成した弁護団を率いて裁判を有利に進めるが．．。という迄が上巻。ダメ弁護士が公私ともに破綻しているとは十分に描かれておらず、それ故にどうして見事に回心して裁判に立ち向かったのか、何とも不思議に思った。しかし裁判小説としては上出来に思う。有利な裁判展開。下巻はどう作り上げるのか、真犯人でも見つけるのか。読んで行った先は意外な転換。下巻が楽しみとなった。2021/08/02
perican
1
見るからに悪そうなアウトサイダーが実は殺人犯ではなく、彼らを守るための戦い。法廷もので向こうの法律がわからないとなかなか理解できないところがあり、前半は結構読むのに苦心したが、面白かった。駅のキヨスク本。2005/01/01
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