出版社内容情報
新人作家と敏腕編集のビブリオ・ミステリ。新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになり――。各種メディアで話題沸騰の新人作家と敏腕編集によるビブリオ・ミステリ第2弾!
内容説明
新人作家の藤阪燈真の元に奇妙な依頼が舞い込む。コンビ作家・翠川双輔のプロット担当が死去したため、ミステリ専門雑誌『アメジスト』で連載中の未完の作品『殺導線の少女』の解決編を探ってほしいというものだ。担当編集の霧子の力を借りて調べるうちに、小説に残された故人の想いが明らかになり―。各種メディアで話題沸騰。新人作家と敏腕編集による、ビブリオ・ミステリ第2弾!
著者等紹介
杉井光[スギイヒカル]
1978(昭和53)年、東京都生れ。電撃小説大賞の銀賞を受賞し、2006(平成18)年電撃文庫『火目の巫女』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
311
杉井 光、2作目です。二番煎じ感がしたので、当初読むつもりがなかったのですが、読む本が枯渇している状況の下、図書館の新刊コーナーで見つけて読むこととなりました。シリーズのため、主要登場人物は同じですが、前作と趣が違うので、本来は別のタイトルが好ましいと思いますが、セールス的には、このタイトルで行かざるを得なったんでしょうね(笑) https://www.shinchosha.co.jp/book/180300/2025/03/15
bunmei
222
1作目の様な緻密に計算された文章構成によるトリックは無かったが、本編に登場する物語が、謎解きのキーとなる作中作としての面白さがある。そして、燈真のよき理解者で担当編集者・霧子の鋭い推理も冴え渡る。コンビ作家・翡川双輔のプロット担当・菊谷が、突然病死した。その為に未完となった『殺導線の少女』の続編のヒントを調査して欲しいと、燈真に依頼が入る。燈真は霧子の助けを得て『殺導線の少女』に漂う違和感が、菊谷の死の真相に繋がっていく事を明らかにし、燈真自身が、この作品に込めた思いに寄り沿って、完結に結び付けていく。 2025/03/01
Kanonlicht
201
紙の書籍ならではのギミックに驚いた前作を経て、はたしてどんな続編なのかと興味があった(最初にページをパラパラめくってみたのは自分だけじゃないはず)。なるほど、そういうパッケージでくるのね。前作主人公の新人作家が、あるコンビ作家のプロット担当の急逝により3話で未完となった連載小説をめぐり、関係者に話を聞いてまわる。明かされるべき謎が何なのか、誰が何をしようとしているのか、この話の行き着く先に何があるのか、すべてわからないまま話が進み、終盤そうだったのかと視界が晴れる感覚は、確かに前作に近い読後感だった。2025/02/06
イアン
184
★★★★★★★★★☆大ヒットした前作に続くシリーズ第2弾。コンビ作家の構想担当が急逝した。作家の燈真は連載中の未完作『殺導線の少女』の結末を探ってほしいとの依頼を受けるが――。「2」としたことでハードルが上がっているが、作中作での「なぜ殺されたはずの男が生きているのか」という謎と、本編での「作者は如何に物語を収束させるつもりだったのか」という謎がリンクし、これらを共に満たす最適解が用意されている。前作ほどではないにせよ、これも相当にアクロバティックな芸当であり、純粋なミステリとしての評価は前作を上回った。2025/04/26
ゲンタ
175
一作目より二作目が良いという確率は、映画では30%らしい。『月刊アメジスト』殺導線の少女(翠川双輔)を読了しました。論理のアクロバットね。霧子ホームズ&燈真ワトソンのコンビの三作目も発売されれば買います!2025/01/29