内容説明
うちとペアを組んで、オリンピック目指さへん?突如ながとろ高校にやってきた、孤高の女王こと蘭子の誘いに戸惑う恵梨香。パートナーの希衣の思いも複雑だ。葛藤を抱えた彼女は一人、コーチの芦田のもとを訪れる。そしていよいよ八月。インターハイ会場・長良川にやってきたカヌー部四人。恵梨香はシングルで蘭子に勝てるのか。そして希衣とのペアで、優勝をもぎ取れるのか―。
著者等紹介
武田綾乃[タケダアヤノ]
1992(平成4)年、京都府生れ。2013年、日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黒瀬
124
学校の枠組みに囚われない文部科学大臣杯とその先にある五輪を視野に入れ、恵梨香を自身のペアに誘う孤高の女王・蘭子。ある事情でインターハイの真っ只中に喧嘩をしている神田と堀など今回はペアにスポットを当てている印象でした。目指す高みが違うことによるギャップとすれ違いが今後、希恵と恵梨香に遺恨を残さなければ良いが……。こちらをピリピリとしたシリアスパートと区分けするなら、のほほんとした雰囲気漂う千帆と舞奈は日常パート担当か。とはいえ次巻は舞奈のデビュー戦である新人大会が描かれるはず。今から楽しみ。2020/09/01
ポップノア♪@読書超絶停滞中
98
夏休み初日、孤高の女王こと蘭子が現れる。学校の垣根を越えてペアを組める文部科学大臣杯を控え、期待の新星·恵梨香をスカウトするために。部長の希衣と漕ぐ筈だった恵梨香の心は揺れる…。待望の第3巻は、後輩の未来を想う希衣の複雑な心情がメイン。希衣を良く知る千帆の優しさ、初心者·舞奈の天然ぶりも程好く描かれている。人間は苦手で臆病な恵梨香だが、逃げずに希衣と向かい合う場面が良かった。最後はインターハイでフィニッシュ。4人で漕ぐフォアも現実味を帯びてきたし、大臣杯はもう目の前。でも楽しみな次巻は来年かぁ。長い(笑)2020/08/31
ゆみねこ
91
ながとろ高校カヌー部のインターハイまでの物語。舞奈目線で読んでゆくとカヌーの入門書としても興味深く、部員それぞれの葛藤や将来のことも遠い青春の日々を思い出して楽しい。さてカヌー部の4人、これからどう成長して行くのか次巻が待ち遠しい。2020/10/20
ぶんこ
63
3巻はインターハイが舞台でした。競技でペアを組むことの難しさが伝わってきました。また、どんな競技にもライバルはいて、お互いがお互いを認めているのであれば美しいスポーツマンシップですが、結構存在そのものを否定して遠ざける人もいるのが悲しいけれど、わかるだけに辛い。恵梨香さんが蘭子さんをおびやかす存在となるのか、はたまた切磋琢磨しあう存在となるのか楽しみです。オリンピックの強化選手となると、高校生では特別な高いところにいる選手ですが、舞奈さんや千帆さんのようにカヌーを楽しむ選手もいいですね。2021/10/21
PEN-F
54
続きが気になりすぎて睡眠時間を削ってでも先を読みたくなる本と、寝るつもりはさらさらないのに 読んでると眠くなって寝てしまう本ってありますよね🤔…もちろんこのシリーズは前者ですッ‼️👍 学生の頃に夜な夜なドラクエを徹夜でレベルアップさせていた日々を思い出します😌シリーズもので大事なのって読み易さもありますよね😉小難しい内容がずっと続くと大体途中であきらめて試合終了になっちゃうからね😭 とにかくこのシリーズはさらさら読めちゃうところも魅力の一つなんですよね♬😊2022/01/23
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