内容説明
インハイ出場を決めた希衣と恵梨香の新ペア。カヌー部女子四人は休む間もなく練習を重ね、結束を深める。次の関東大会では、絶対的な強さの“孤高の女王”こと利根蘭子をはじめ、千葉からは繊細なパドル捌きで魅せる双子の大森姉妹、山梨からはパワーが武器の神田と堀ペアなど個性的なライバルらが集結。ながとろ高校の勝利の行方は!?揺れる想いと熱い闘志がきらめく青春部活小説。
著者等紹介
武田綾乃[タケダアヤノ]
1992(平成4)年、京都府生れ。2013年、日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
108
続編になって、今回は色々な他校のキャラが登場。これからも絡み合っていくんですね。才能ある天才二人がカヌー競技通じて成長していく。今後ペアを組むんでしょうか??そんな雰囲気を醸し出しながら続編を期待いたします。2019/12/04
ゆみねこ
88
前作から時間が経ち作品世界を思い出しながらの読書に。ながとろ高校カヌー部とライバル校とのやり取りが増えたこと、ペアに対する思いのこと。新人・舞奈がどう成長していくのか?さて、続きを待ちましょうか。2019/12/20
ダイ@2019.11.2~一時休止
87
もっと試合を進めていくと思いきや、ライバルたちとの交流?が今回のメイン。気になる終わり方で続きが気になる。2019/10/22
ポップノア♪@読書停滞中
86
ながとろ高校カヌー部の4人を中心に「孤高の女王」の異名を持つ利根蘭子や大森姉妹(双子)等、ライバル達も現れて早くも盛り上がりを見せる続編。無名の新星·恵梨香に注目が集まる中、彼女とペアを組むことになった部長の希衣の胸中が濃く語られている。普段は温厚な千帆の意外な嫉妬心には驚かされた。主役かと思われた初心者の舞奈は影が薄かったが、タイトルが彼女の願望だと知る。4人で漕ぐ「フォア」でその想いはいつか叶うのかな?。そして恵梨香に熱視線を送る蘭子。他校の部員ともペアを組める文部科学大臣杯を控え、次巻が待ち遠しい。2020/07/07
芳樹
78
予選を突破したながとろ高校カヌー部2年生の希衣、千帆そして1年生の惠梨香。戦いの舞台を富士五湖の1つ精進湖へ移し、カヌー競技の関東大会が開催される。何気ない日々の暮らし、練習風景、他校のライバル紹介、そして臨む関東大会。ライバルとの交流は惠梨香たちをどう動かすのか…。女子高生の揺れ動く心のうちが繊細に描かれていて、きっとこの年頃の女の子のリアルな気持ちが表現されているのだろうなと思う。波乱が起きることを予想させる最後の一行。続編を楽しみにしています。2019/09/11