内容説明
西東京市に聳える時計山病院。十一年前の医療ミスで廃院に追い込まれたこの場所で、一人の看護師が転落死する。死亡状況や解剖結果から自殺が有力視される中、娘の由梨だけはそれを頑なに否定した。天医会総合病院の副院長・天久鷹央は彼女の想いに応え、「呪いの病院」の謎を解くことを決意する。死体にまったく痕跡が残らない“魔弾”の正体とは?現役医師が描く医療ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
269
時計山病院の廃屋で女性の飛び降り。小鳥遊達の元に運ばれるがすでに死亡。女性の娘は自殺では無いと訴える。鷹央は娘に真相を解き明かすと誓う。殺害方法は医療ミステリーらしくて良かった。だけど犯人らしい人がその人しか居なかったから、ほぼ序盤で分かってしまう。小鳥遊と鷹央のタカタカコンビ、段々パワーバランスが変わって来ている気がする。鷹央がすっかり信頼しているのが可愛い。2020/10/17
そる
197
安定のシリーズ。設定変わらないって安心して謎解き楽しめる。今回の謎は廃病院からの自殺者が多いこと、幽霊が出るということ。今回は知りませんでした〜そういうのあるんだ。医者家系の家であっても子供の将来は子供が選んだ道を応援してほしいよね。そして鷹央と小鳥の世界に鴻ノ池が混じって統括診断部はほぼ3人体制でにぎやかです笑。「「身近な者を喪うと、誰もが後悔の念を抱くものだ。その人物が生きているうちに、もっとなにかしてあげれば良かったと。(略)まあ、簡単に言うと、親しい人物は普段から大切にしておけってことだな」」2024/07/20
Makoto Yamamoto
196
西東京市の丘の上にある時計山廃病院。11年前の医療ミスで病院長が自殺し、廃院に追い込まれる。 一人の女性が時計台からの飛び降り自殺。 しかし、その娘は自殺を信じない。キーワードは【胸の真ん中への衝撃】。天久鷹央率いる統括診断部のメンバーが解明に動く。 謎解きに出てくる、QT延長は私も時折あるので、興味深く読めた。 2020/05/24
mariya926
157
そろそろ最終回と勝手に思い込んで読みましたが、まだ終わる気配なし(笑)今回は医者でも見抜けないのでは?と思う特殊なケースでした。病状は一度しか使えないので、毎回違う病気でミステリーを編み出すのも簡単ではなさそうですが…ネタが尽きないのが凄いです。このシリーズはキャラがしっかり決まっているので書くのは楽しそうですね!!小鳥先生と鷹央先生が上手くいきそうなところでライバル登場(笑)ありありなパターンですが、高校生なので…。大切な人の死を後悔しないようにというのは知念先生という医者からのメッセージだと感じました2020/06/23
ひこうき雲
150
相変わらず面白い!でも、医療知識がなければ、トリックは分からないです。少し疑問に思ったのが、犯人をこれだけの証拠で起訴できるのかということ。それ以外は納得。人の話をしっかりと聞いてあげられる人は、やっぱりモテますね。小鳥遊先生(笑)2021/01/19
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