出版社内容情報
その女子高生、名を坂東蛍子という。容姿端麗、学業優秀、運動万能ながら、道を歩けば事件に当たる、疾風怒濤の主人公である。
「新潮nex大賞」受賞作。疾風怒濤の女子高生譚。その女子高生、名を坂東蛍子という。タクシーに乗れば誘拐事件、出歩けば十重二十重のストーカー包囲網、恋に落ちようものなら世界が震撼する。だがそれも、本人は知らぬこと。彼女自身は、無邪気に暢気に黄金の青春を謳歌し、今日も今日とて、公道のど真ん中を闊歩して、人生という大海原を自由気ままに航海する。天上天下唯我独尊、疾風怒濤の女子高生譚。面白いこと、この上なし。
内容説明
その女子高生、名を坂東蛍子という。タクシーに乗れば誘拐事件、出歩けば十重二十重のストーカー包囲網、恋に落ちようものなら世界が震撼する。だがそれも、本人は知らぬこと。彼女自身は、無邪気に暢気に黄金の青春を謳歌し、今日も今日とて、公道のど真ん中を闊歩して、人生という大海原を自由気ままに航海する。天上天下唯我独尊、疾風怒涛の女子高生譚。第1回「新潮nex大賞」受賞作。
著者等紹介
神西亜樹[ジンザイアキ]
1990(平成2)年、東京生れ。2014年、「小説家になろう」サイト上に投稿された「坂東蛍子、子供に脛を蹴られる」で「新潮nex大賞」大賞を受賞。『坂東蛍子、日常に飽き飽き』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
54
いろいろな人たちが複雑に絡まって連鎖していくっていうのを狙ったんだろうけれども、何ていうか読みにくくて、理解しきれなかった。むむむ、残念…。2014/09/28
インド
46
所見で「なんとも斬新な切り口だな((((;゜Д゜)))」と思った。容姿端麗な女子高生坂東蛍子の純粋な青春小説ではなく、いろんなキャラの勘違い錯綜青春エンタメと表現したほうが正確かな?主人公は普通なのに、喋る人形、ぬいぐるみ、自我をもつ生物、おまけに閻魔大王等、登場キャラクターがファンタジーベクトル濃厚。なかなかカロリーの高い物語だった。しかし物語が、多少のごたつきを含みながらも、最後はひとつの着地点に収斂していく様は、読んでいて清々しく感じた。主人公のこういう人生は、ぼくなら半日持たないな(笑)2018/01/06
芳樹
44
学園ものかなと思ったら大違い。意志を持つ猫、動き話すぬいぐるみ、アンドロイドに宇宙人までもが登場する「非」日常系ドタバタ連作短編集でした。唯我独尊で才色兼備の女子高生・坂東蛍子が行くところ、誘拐事件に始まり地球滅亡の危機までトラブルだらけ。無論、本人に自覚はない。蛍子自身というより、彼女に関わってしまった登場人物たちの困惑、苦労、悲哀がコミカルな地の文で語られ、まるで劇場の観客席から舞台を眺めているような感じで楽しみました。各話で張られた伏線が最後に一気に回収され大団円。面白かった!続編を読むのが楽しみ。2021/03/04
よっち
42
唯我独尊・文武両道の人気者、でも実は周囲との付き合い方が下手で、好きな男の子振られたり、親友と絶交していることを悩むちょっと変わった女子高生坂東蛍子の物語。たびたび事件や騒動に巻き込まれたり、周囲に動くぬいぐるみや喋る猫、宇宙人が存在していたりのが当たり前の彼女の毎日。そんな日々は確かに刺激的ではあったんですが、視点が頻繁に切り替わることに慣れないまま終わってしまった感。それによって一見孤独に見える彼女にも、密かに関わる人・支えるがたくさん存在するのは伝わったんですけどね。正直読むのは難儀しました(苦笑)2014/09/03
そのぼん
40
女子高生の『坂東蛍子』が主人公の物語。一章の誘拐事件のくだりを読んだときは面白くなりそうな予感がしていたんですが、二章に入ったあたりから荒唐無稽さが全面に出てきたので、『これは無理かも・・・』と思ってしまいました。残念。2016/02/28