朝日選書<br> 紫式部の実像―稀代の文才を育てた王朝サロンを明かす

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朝日選書
紫式部の実像―稀代の文才を育てた王朝サロンを明かす

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022631312
  • NDC分類 910.23
  • Cコード C0395

出版社内容情報

私は、紫式部と具平親王との関係が気になって調べ、その生涯をたどることにしたのが、本書を書くきっかけとなった。二人は血縁関係にあるだけではなく、父為時は長く具平親王の家司として仕え、おじの為頼は、具平親王や藤原公任らとも強い友情関係で結ばれていた。すると、具平親王や公任は、若いころの紫式部を知っていたはずで、深いかかわりが想像されてくる。紫式部は父に伴われて具平親王邸に出入りし、漢籍とは異なる多様な知識を吸収し、物語にも目覚めたのではないか。
 具平親王は六条の宮と称され、その邸宅は「桃花閣」とも「千種殿」とも呼ばれ、庭には季節ごとの草花が植えられていた。文人たちが集まっての詩歌の会も催されており、紫式部は身近に見聞きもしていたことであろう。このようにたどると、光源氏の六条院のモデルになったのではないかと思われ、紫上の春の御殿や秋好中宮の秋の御殿も連想されてくる。新しい視点として、注目される。(「はじめに」より)

内容説明

紫式部はなぜ彰子中宮の女房となったのか。そのいきさつはおろか、実名、生年もよくわかっていない。だが、複数の文献から彰子の父、藤原道長は、紫式部を一介の女房ではなく、具平親王の後ろ盾がある女性として遇していたことがみえてくる。具平親王は和歌、漢詩、香道、音楽、医学、仏道にも通じる博学の士として世に尊崇されていた。貴族の日記や歌集からは、父が出入りしていた親王の文学サロンに紫式部も通い、漢籍、文学や有職故実、多様な知識を吸収したことがうかがえる。やがて紫式部は物語創作に目覚め、具平親王に後押しされて宮仕えし、晩年に関わりのあった藤原実資の記録からその没年は寛仁4年(1020)、51歳であったと考えられる。貴顕の人物関係を解きほぐし、権勢家、王朝文化の担い手と複雑なつながりがあった紫式部のリアルな姿を描き出す。

目次

1章 セレブ二人の間を取りもつ
2章 具平親王文化サロンと父たち
3章 父為時の官僚生活の悲運
4章 紫式部の少女時代
5章 為時の越前守赴任
6章 為時の任務と宣孝との結婚
7章 女房の生活
8章 紫式部の宮仕え
9章 紫式部の宮中生活
10章 中宮彰子御産による敦成親王誕生
11章 献上本『源氏物語』
12章 その後の紫式部

著者等紹介

伊井春樹[イイハルキ]
1941年愛媛県生まれ。大阪大学名誉教授。広島大学大学院博士課程修了。文学博士。大阪大学大学院教授、国文学研究資料館長、阪急文化財団理事・逸翁美術館長を経て、現在は愛媛県歴史文化博物館名誉館長などをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

10
紫式部が頼道の結婚をなかだちしたという話は初耳。村上天皇の皇子・具平皇子と縁があったのは諸説の一つ。だから琴がなどの楽器が上手かったとうなずける。摂関家の流れとともに文学はかわっていった。サロンは中関白だけじゃなかった。源氏物語って盗むほど当時は人気があったが紫式部にはそう簡単なものじゃなっかったのかもしれない。2024/04/19

左近

3
親が古典文学全集を揃えておいてくれたので、小学生のうちに『源氏物語』はもちろん全巻読了したし、そこから派生して、作者や関連人物についても一通りは理解したつもりでいたのに、具平親王なる人物については完全にノーマークだった。血縁のみならず、文化サロンとしての役割と、それに伴う人脈。紫式部の生涯を理解する上で、きわめて重要人物ではありませんか!そうか、そこからそういう風につながっていたのね…年表に記される重要事項の隙間にある、事情や背景に対する理解を増進してくれる本だった。高かったけど、買って良かったです。2024/08/30

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