新潮文庫
かぐや姫はいやな女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 127p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101448411
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

高慢で厭味極まりないかぐや姫、エイリアンの桃太郎、薬物を盛られた浦島太郎。こんな危ない話を幼い子に読ませていいのか―!オトギ噺に隠された「不都合な真実」を、独自のSF観で解き明かす。さらにシーナの眼光は昔話に留まらず、現代ニッポンの不思議を鋭く突き、過酷で愉しい辺境の旅を振り返り、麦酒も珍酒も熱く讃え、地球の水と便所を徹底分析。読めばスッキリ、痛快エッセイ集。

目次

1 怪しいオトギ噺の国で(なぜかぐや姫は高慢で桃太郎は独善的なのか;世の中はよい爺さんと悪い爺さんでつくられていた ほか)
2 旅が育ててくれた(タルヴェスの馬;「波見酒」を飲める秘密の場所 ほか)
3 酒ゴコロ、男ゴコロ(夜明けのビールは一缶まで;スペイリバーの本当の水割りウイスキー ほか)
4 飲むのも出すのも水(地球は不公平な惑星;問題便所 ほか)

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイスト。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『アド・バード』(日本SF大賞)などのSF作品、『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)などの自伝的小説と著書多数。映画『白い馬』では、日本映画批評家大賞最優秀監督賞ほかを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

85
題名に惹かれて、久しぶりの椎名さん。御伽噺の考察はもっと読みたかった。世界あちこちのトイレ事情とビールのお話が印象的。エッセイはいつでもどこからでも読めるのが楽しくて肩が凝らないのが良い。体調があまり良くない時にはありがたい。やはり本を読む作業は体力、知力が必要と実感です。2020/10/24

Shoji

54
椎名さんを凝縮したような本です。エンタメ系小説、アウトドアでのおバカな話、国内外旅先でのトホホな思い出、とことん楽しくおいしく飲むお酒の話など、いろんなエッセイが詰め込まれています。若干カオスです。そんな椎名ワールド、好きです。2019/08/05

金吾

23
面白かった部分と合わなかった部分が明確に分かれました。旅、酒、トイレの部分は面白かったです。2022/09/06

ドナルド@灯れ松明の火

20
タイトルに惹かれて手に取った。おとぎ話とSFの関連は、なかなか目の付け所がいいと思ったが、中盤以降は従来のエッセイがほとんどであった。2019/10/04

じゃがいも

19
椎名誠さんは肩がこらずおもしろい。世界各地の危険な辺境や大好きなビールの話やくさい中国の厠の話など語り口はユーモラスで軽いようですが、不良少年を見つめるような男くささもたまにかんじます。2019/10/10

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