内容説明
叔父に連れられて入った森の奥には“何か”が潜んでいた。風の匂い、魚の影、樹の枝の音、獣の気配…。でも僕らが感じていた何かは、焚火を消した時に凄いスケールで空に姿をあらわした。表題作「星の降る森で」を始め、死の瞬間から大きさ、形、重さを刻々と変える熊の最期を写し取った「星屑のような命」など、森羅万象の底に流れる“静謐な激しさ”を見事に伝える9つの短編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴月
1
ドキュメンタリーをみている心地がしました。あとは絵本作家のいわむらかずお先生の作品を彷彿とさせられました。人知の及ぶべくものではない原風景をみる気がします。2015/01/13
fengui
1
作者の方は自然がお好きなのでしょうねぇ。イラストがとても緻密。2012/05/13
なおぱんだ
0
だいぶ前に読みかけた時は、頭の中になかなか文章が入っていかず、すぐに断念した作品です。その時はきっとまだ読むタイミングじゃなかったんですね。今回改めて手に取ってみると、ページを開いていくうちに文章がすんなりと胸の奥に溶け込み、読み終わった後は心地のよい余韻に浸ることができました。大自然を前にした人間がいかにちっぽけな存在か。豊かな自然に触れて、改めて神聖な気持ちを味わわせてくれる素晴らしい作品でした。2013/03/07
月に叫ぶ猫
0
ちょっとじぶんには向きませんでした。お肉とかお魚は美味しそうでした。2019/01/13
りらりら
0
素敵なフィールドワークのお話でした。文字で綴られる事以上にすごいことなんだろうと想像します。挿絵が素敵なので多分この本を手に入れ、本棚の片隅で眠っていたと思う。2019/01/09




