出版社内容情報
『文人』シリーズの著者が、?外、子規から、宮沢賢治、檀一雄まで、食に拘る作家18人の小説と随筆34編を厳選したアンソロジー。
これは旨い! 森?外 幸田露伴 正岡子規 泉鏡花 永井荷風 斎藤茂吉 種田山頭火 高村光太郎 萩原朔太郎 内田百?閨@芥川龍之介 宮沢賢治 川端康成 稲垣足穂 林芙美子 堀辰雄 坂口安吾 檀一雄。食にまつわる短編と随筆『文人』シリーズの嵐山光三郎が34編を厳選
内容説明
これは旨い!食にまつわる短編と随筆『文人』シリーズの嵐山光三郎が34編を厳選。
目次
森鴎外
幸田露伴
正岡子規
泉鏡花
永井荷風
斎藤茂吉
種田山頭火
高村光太郎
萩原朔太郎
内田百〓(けん)
芥川龍之介
宮沢賢治
川端康成
稲垣足穂
林芙美子
堀辰雄
坂口安吾
檀一雄
著者等紹介
嵐山光三郎[アラシヤマコウザブロウ]
1942(昭和17)年、静岡県生れ。雑誌編集者を経て、作家活動に入る。’88年、『素人庖丁記』により、講談社エッセイ賞を受賞。2000(平成12)年、『芭蕉の誘惑』(後に『芭蕉紀行』と改題)により、JTB紀行文学大賞を受賞。『悪党芭蕉』が’06年に泉鏡花文学賞を、’07年に読売文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
21
☆3.5 18人の文人による食にまつわる短編と随筆が34編。とんでもなく有名な芥川龍之介「芋粥」や好んで読んでいる内田百閒、川端康成あたり以外はほとんど初読。中でも正岡子規が印象に残った。文体がどことなく可愛げがある。稲垣足穂の「チョコレット」はメルヘンな童話。作者もさぞかし…と思いきや解説によると酒乱、酒魔、毒舌、極貧の奇人作家でハゲ頭で容貌魁偉の足穂入道だったとか。2024/03/05
kuukazoo
6
過去に「文人悪食」「文人暴食」を読んだたからには読まずばなるまいということで。文人たちの食にまつわる短編や随筆アンソロジー。芥川龍之介の「食物として」は、友達である作家達を食べものに喩えて「○○は☆☆にして食べればうまいに違いない」とか書いてて、笑える。2014/09/18
バーベナ
3
文豪の食卓って興味がある。短編と随筆。普段読みなれない作品なだけに、あとがきに助けられながら読む。2019/08/20
皐月
0
印象的なものの覚え書き。斎藤茂吉「孫」食事の時に孫がまとわりついてくるのがうるさいと書きながらも、いつか自分が死んでも孫は大して悲しまず、すくすく育っていくと書く。穏やかな愛情と慈しみの眼差し。堀辰雄「鳥料理」美しい幻想の短編。坂口安吾「わが工夫せるオジヤ」そんなにして煮たスープで作ったおじやはさぞうまかろう。檀一雄「廃絶させるには~」安定の食への眼差し。ご馳走様でした2023/03/13
a6
0
p.372 (檀一雄)坂口安吾は「檀君が料理をやらかすのは、あれで発狂を防いでいるようなもんだから、せいぜい御馳走を作って人を喜ばせるんだね」と言った。/▽今まで「よく名前を聞く人」というだけだったのだけど、どんな人なのか気になった。あとがきを読んで気になったタイミングでその作品を読めるのが良い。2021/07/21