新潮文庫
ある日、カルカッタ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101413211
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0126

内容説明

いくつもの旅の中から、歌人のまなざしで選び抜いた十の場所。カルカッタ、バリ、ブリュッセル、ラスベガス、プラハ、オスロ、京都・桂離宮…。それぞれに印象的な光景、歴史の足跡、現地の人々との交歓、抱き上げた子どもの温もりなど、心に残る旅の場面を、三十一文字がしなやかに掬い取る。文章と短歌が寄り添い、響き合い、きらめく言葉の余韻が旅情を醸す、珠玉の紀行エッセイ。

目次

ある日、カルカッタ
バリ 歌紀行
クムクムの結婚
スモーキーマウンテンの子どもたち
桂離宮散策
はじめてのラスベガス
韓国三都「カジノ」めぐり
ベルギー眠れるビール
ヴィーゲラン紀行
魔法のプラハ

著者等紹介

俵万智[タワラマチ]
1962(昭和37)年12月31日大阪府生れ。’86年に角川短歌賞を受賞し、’87年、第一歌集『サラダ記念日』が大ベストセラーに。翌年、現代歌人協会賞受賞。短歌以外にも、エッセイや古典の現代語訳など、多方面で活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Syo

26
大好きな俵万智。 おぉ、途中でやめてたのを 発見。 得した気分。 後半はカジノ。2020/11/01

双海(ふたみ)

18
何もかも忘れてふらっと旅に出たいと思いました。誰にも告げずに。2014/04/06

ヴェネツィア

13
俵万智さんの海外紀行(むしろ滞在記というべきか)。カルカッタでは結婚式に招かれ、マニラのスモーキーマウンテンで子どもたちのお芝居を見、ラスベガスではカジノで賭博三昧の日々。これですっかり味を覚えてソウルのウオーカーヒルへ。ここでは、ルーレットで1勝負32000円の大勝負(結果は大負け)。歌人ではない俵万智さんの姿がうかがえて楽しいが、随所で詠まれた歌は残念ながらやや低調。ただし、才能や歌への情熱が枯渇した訳ではないことは、この後の『プーさんの鼻』などで明らか。2012/05/23

ikedama99

9
久しぶりに楽しんで読めた印象。それぞれのエピソードに短歌があるのもこの筆者なればこそ。「ヴィーゲラン紀行」が一番しっくりきた。笑ったのはラスベガスかな。表題のカルカッタの話は、しっくりときた。マザーテレサの言葉が重くも心地よかった。2021/04/25

さわこ

7
海外旅行記。お金がないのを恥ずかしいと感じたり、周りの人たちが置かれている環境と自分の環境を比べたり、少しでも自分を良く見せようとしたり。程度の差はあれど、そういった経験をしたことがある人は多いのではないだろうか。でも、カルカッタの人たちは、何かが違う、と思った。お手伝いさんをたくさん雇って暮らしている人がいる一方で、屋根すらない家で生活する人もいる。それでも、環境を恨むこともなく、ありのままを受け入れている。何もかもを受け入れる大きさがあるのだなあと思った。★★★★★2015/08/06

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