出版社内容情報
江戸幕府との関係を結びながら独自の制度・機構を整備していく近世の朝廷の実態を明らかにする。
近世にいかなる変遷を朝廷は遂げたのか,職制や儀礼に着目し,江戸幕府との関係を結びながら独自の制度・機構を整備していく過程を明らかにする.一次史料を徹底的に分析し,朝廷と幕府の二者間対立の枠組みを越えて,国家・社会全体における集団として,近世的な実態を明らかにする.
【著者紹介】
村 和明:公益財団法人三井文庫研究員
目次
課題と視角
第1部 近世初期の朝廷機構と江戸幕府(明正上皇の御所と江戸幕府;公家の知行・役料と家綱政権)
第2部 近世朝廷機構の成立と上皇(仙洞御所機構の確立と霊元院;皇嗣付の職制と天皇・上皇;桜町上皇と朝廷運営;光格上皇御所における堂上公家の機構)
第3部 擬古的職制の整備と朝廷儀式(近世朝廷の「院司」について;天皇・上皇の四方拝と「政務」;仙洞御所の施設と行事―「田植御覧」と鎮守)
近世朝廷の制度化と変容
著者等紹介
村和明[ムラカズアキ]
1979年愛知県生まれ。2002年東京大学文学部卒業。2010年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、公益財団法人三井文庫社会経済史研究室研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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