出版社内容情報
生涯57回の合戦でかすり傷ひとつ負わず、「家康に過ぎたるもの」と敵将からも称えられた、徳川四天王のひとり本多忠勝。いったん家康に背きながらも、帰参後は家康が「友」と呼び、秀忠の老中も務めた本多正信。家康最大の危機の三河一向一揆から、三方ヶ原の合戦、関ヶ原合戦まで、戦国時代を彩る合戦を舞台に、武と智で家康の天下取りに貢献した「ふたりの本多」を描く、書下ろし長編歴史小説。
内容説明
生涯57回の合戦でかすり傷ひとつ負わず、「家康に過ぎたるもの」と敵将からも称えられた、徳川四天王のひとり本多忠勝。いったん家康に背きながらも、帰参後は家康が「友」と呼び、秀忠の老中も務めた本多正信。家康最大の危機の三河一向一揆から、三方ヶ原の合戦、関ヶ原合戦まで、戦国時代を彩る合戦を舞台に、武と智で家康の天下取りに貢献した「ふたりの本多」を描く、書下ろし長編歴史小説。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961(昭和36)年、岐阜県岐阜市生れ。会社員を続けながら作家活動を行っていたが、2007(平成19)年から作家に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
23
読みやすい話ですが、忠勝と正信をメインに仕切れていないように感じました。そのため最後までやや盛り上がりに欠けていました。2024/09/09
onasu
14
徳川家康の天下取りを支えた「ふたりの本多」、徳川四天王にも数えられ、槍の名手として名高い平八郎忠勝と三河一向一揆で一揆方となり出奔、後に帰参して家康の腹心ともなった弥八郎正信。 この期に放浪した武将というのが好物で、正信の出奔後に紙幅を取られているのに好感。また、正信の帰参と石川数正の出奔を関連させているのも史実はともかく分かり易い。 「ふたりの本多」としつつも、本家の忠勝と分家筋の正信で、無理に接点を設けていないのもいい。読みやすい一冊でした。2024/09/04
オールド・ボリシェビク
4
文庫書下ろし。今年のNHK大河「どうする家康」に当て込んで出したとみるのはうがちすぎか。生涯57回の合戦でかすり傷一つ負わなかった徳川四天王のひとり、本多忠勝と、三河一向一揆で家康に歯向かい、全国を流浪。帰参したのちは知恵袋として数限りない謀略を凝らして徳川の世を安定させた本多正信という同姓のふたりを、並行して描いていく。正信は忠勝にコンプレックスを抱いているのようにも描かれているが、もっと飄々とした、ずるがしこい爺だったのではないかと思うがなあ。2023/07/14
ネクサス
1
本多忠勝との葛藤が描かれた作品。歴史好きにはとても面白い作品になっています。 2024/01/06
グランくん
0
家康の天下取りを支えた二人の本多、本多正信と本多忠勝を描いた物。 三河一向一揆から、関ヶ原までが描かれております。 武勇を一番に考え行動した忠勝、能吏として家康の傍に仕える正信。 タイプが違うが互いを意識しながら天下取りに向かう姿を描きます。2023/10/23