内容説明
この腹の中に、何かがいるのである。大便以外の何かがいる…!テスターによるショーゲキの妊娠発覚、どん底でバカバカしいギャグを考えてた悪阻期、悪魔の封印石のような強情な便との壮絶な戦い、と、期待にたがわぬスッタモンダの十月十日。そして、とうとう生まれたよ。あたしゃ、おかあさんになっちゃったよ。そう、まる子も人間、人間も宇宙の生命体、そういうふうにできている、のです。
目次
妊娠判明
悪阻
便秘
情緒不安定
不安
手術
マタニティーブルー
粉瘤
命名
出発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
166
⭐️⭐️⭐️かなり久々のさくらさん。学生時代以来だと思うので25年は経っていると思われます。作品自体は95年なので20年前のモノですが、やはり面白かったです。本作はさくらさんの妊娠から出産までの奮闘記を時系列に沿ってまとめたものですが、頭抜けた表現力とともに様々な関係者への配慮がある文体は大人だなと感心いたしました。この時のお子様ももう成人だと思うと時が過ぎるのは早いものです。巻末のたけしさんとの対談も二人の死生観が感じられて見逃せないものでした。また、さくらさんの作品を手に取ってみようと思います。2016/01/31
Tetchy
149
子を持つ親の立場となって読んで本当によかったと思う。しかし、やはり出産とは男にはなかなか判らない物である(当たり前だけど)。しかし、1つの生命を宿し、そして産んださくらももこは今回他のエッセイに比べて非常に哲学的な内容を孕んでいた。生命の不思議さというものを真底痛感したのだろう。確かにいつもの筆者らしいおちゃらけた内容のところもあったが、それは前半部分だけで、後半部はある種の敬虔さが満ちていたように思う。しかしタイトルが抜群にいい。そういうふうにできている。我が子を見ると確かにそういう風に出来ているのだ。2009/08/12
馨
145
妊娠生活までもおもしろエッセイにしてしまうさくら先生♪まさにさくら先生(まるちゃん)らしい妊娠ライフだなぁと思いました(^o^)
Die-Go
126
図書館本。追悼さくらももこさん。『ちびまる子ちゃん』の著者が、自分の妊娠から出産までを語るエッセイ。何かためになるわけでもないのだけど、出産ってやっぱり奇跡だなと言う感覚。とんでもないことが母体の中で起こっていることが、ありありと描かれている。★★★☆☆2018/09/19
らったった
117
名前が気になります、どんな名前を付けたんでしょう(^^)懐妊~妊娠まで事細かに書かれています。意識の話は共感!著者の思いが伝わってきました。2016/07/06
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