内容説明
それは、大蔵省、外務省の暗闘が招いた結果に他ならなかった―。湾岸戦争終結後、クウェート政府が発表した感謝国リストに“JAPAN”は存在しなかった。130億ドルもの国家予算を投じ多国籍軍を支援しながら、ニッポンを迎えたのは、世界の冷笑だった。戦略なき経済大国の「外交敗戦」を、『ウルトラ・ダラー』の著者が圧倒的な情報力で描ききる。
目次
プロローグ 「極東のクウェート」と呼ばれた日本
第1章 手さぐりのミッション
第2章 策士たちの秋―バンダルとベーカー
第3章 日本への遺書
第4章 中東貢献策漂流す
第5章 会議は踊る
第6章 「Dデー」を探れ
第7章 テヘラン発緊急電
第8章 密室の「湾岸方程式」
第9章 ハシモト蔵相の光と影
第10章 痛恨の二元外交―日本敗れたり
著者等紹介
手嶋龍一[テシマリュウイチ]
1949(昭和24)年、北海道生れ。NHK政治部記者として外交・安全保障を担当。その後、ワシントン特派員、ハーヴァード大学国際問題研究所フェロー、ボン支局長を経て、NHKワシントン支局長をつとめる。9・11事件に際して11日間の連続放送を担当。2005(平成17)年独立して外交ジャーナリスト・作家となる。また早稲田大学政経学部の大学院客員教授として「映像ドキュメンタリーと国際政治」を担当し後進の指導にも取り組む。’06年に発表したインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』は出版界に大きな衝撃を与えた。いま最も注目されるジャーナリストの一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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