内容説明
家のおやじは金平糖のおやじ、甘いなかから角が出る―。亡くしてから知った親孝行の意味。本物以上に多くのことを教えてくれた贋物の骨董。初めて拝むということを体験した十三歳の伊勢詣で。「自分の色」を見つけることの難しさ。数々の失敗の末に実らせた“韋駄天お正”の人生観とは。忘れ得ぬ人々や旅の思い出、惚れこんだものを深い洞察で捉えたユーモアあふれる名エッセイ。
目次
幸福について(幸福について;夫婦の生活 ほか)
暮しの中の美(暮しの中の美;心安まる骨董 ほか)
ある風景(晩年の祖父;無題(親孝行とは) ほか)
旅の味わい(何事のおはしますをば知らねども;FOUR ROOM ほか)
著者等紹介
白洲正子[シラスマサコ]
1910‐1998。東京・永田町生れ。薩摩隼人の海軍、樺山資紀伯爵の孫娘。幼時より梅若宗家で能を習う。14歳で米国留学、1928(昭和3)年帰国。翌年、実業家の白洲次郎と結婚。’43年『お能』を処女出版。戦後、小林秀雄、青山二郎らを知り、大いに鍛えられて審美眼と文章をさらに修業。’64年『能面』で、また’72年には『かくれ里』で、ともに読売文学賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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