出版社内容情報
戦争末期の東京。十九歳の里子は空襲に怯えながらも、隣人の市毛に惹かれてゆく。戦時下で生きる若い女性の青春を描く傑作長編。
戦争末期の東京――空襲に怯え、明日をもしれぬ不安な日々を生きる十九歳の里子。母と伯母と女三人、杉並の家に暮らす彼女の前に、妻子を疎開させた隣人・市毛が現れる。切迫する時代の空の下、身の回りの世話をするうち、里子と市毛はやがて密やかに結ばれるが……。戦争の時代を生きる市井の人々の日常と一人の女性の成長を、端正な筆致で描き上げた長編文学作品。谷崎潤一郎賞受賞作。
内容説明
戦争末期の東京―空襲に怯え、明日をもしれぬ不安な日々を過ごす十九歳の里子。母と伯母と杉並の家に暮らす彼女の前に、妻子を疎開させた隣人・市毛が現れる。切迫する時代の空の下、身の回りの世話をするうち、里子と市毛はやがて密やかに結ばれるが…。戦時を生きる市井の人々の日常と一人の女性の成長を、端正な筆致で描き上げた長編文学作品。谷崎潤一郎賞受賞作。
著者等紹介
高井有一[タカイユウイチ]
1932(昭和7)年、東京生れ。成蹊高等学校で中村草田男の授業を受け、成蹊大学に進学。’52年、早稲田大学第二文学部英文科に編入し、’55年卒業。共同通信社文化部記者の傍ら、’64年同人雑誌「犀」の創刊に参加し、同人の立原正秋、加賀乙彦、後藤明生らの知遇を得る。’65年『北の河』で芥川賞受賞。『立原正秋』(毎日芸術賞)、『高らかな挽歌』(大佛次郎賞)など著書多数。’96(平成8)年日本芸術院会員。日本文芸家協会理事長、日本近代文学館理事長も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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