出版社内容情報
舞台は最北の地、敵はロシア軍艦。アクション・伝説・ファンタジー。そのすべてに挑戦した新しい時代活劇シリーズ、ついに完結!
沈みゆく御用船に囚われた新三郎と魁たち。恋しい沙伎も連れ去られる。ロシアとの密貿易を企む豪商・安芸屋はロマノフ王室への貢物にするため、新三郎たちから一族の秘宝を奪った。追い詰められた彼らは必死で反撃するが、安芸屋はロシア海軍の戦艦を呼び寄せ、殲滅にかかる。絶体絶命の窮地に現れた不思議な出会いと隠された力。熱いアクションで時代小説に挑んだ人気シリーズ完結篇!
内容説明
沈みゆく御用船に囚われた新三郎と魁たち。ロシアとの密貿易を企む豪商・安芸屋はロマノフ王室への貢物にするため、新三郎たちから一族の秘宝を奪い、恋しい沙伎も連れ去られる。追い詰められた彼らは必死で反撃するが、安芸屋はロシアの戦艦を呼び寄せ、殲滅にかかる。絶体絶命の窮地に現れた不思議な出会いと隠された力。熱いアクションで時代小説に挑んだ人気シリーズ完結篇!
著者等紹介
中谷航太郎[ナカタニコウタロウ]
広島県出身、早稲田大学卒。作家、写真家。石本馨名義の写真集もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐々陽太朗(K.Tsubota)
77
大いなるものの意志を知った時、人は欲を捨て、遺恨を乗り越えて理解し合える。おそらくそれは人本来の姿に立ち返ったということなのだろう。私心を去り、大いなる意思のために命をも惜しまず闘う。そして、善を好み他者を受け入れることができる者こそが大いなる意思を現実のものとすることができる。著者・中谷氏が込めた思いはそうした考えではないか。「私心を去り」「善を好む」これができる者がいれば国は安泰である。曲解かもしれないが、中谷氏は吉田松陰を信奉していらっしゃるのではないか。吉田松陰が好きな私の穿った見方だろうが・・・2015/08/13
優希
33
良くも悪くもアクション時代劇でしたね。最後の方が駆け足になってしまったのは否めません。でも大団円だから良いのです。2024/02/15
トールパパ
16
シリーズ完結。嫌な奴は全部死に、生き残った奴は皆良い奴。あのロボコフも宗太郎さえ…主人公の見方(山の民)は誰も死なないという、ちょっと予定調和に過ぎる感じもしないでもないですが、ハッピーエンドで良かった良かった❗️2015/03/26
Dai(ダイ)
13
書き下ろし故か、壮大な伝奇ものとして広がりを見せた物語も急速な終わりを迎えてしまった。盛り上がってはいてもどことなくご都合的でどうにかなるだろう安心感からあまり物語りに緊張感がないのが玉に瑕ではある。2022/07/20
春
9
シリーズ6、完結編中2の息子に、タイトルが中二っぽいと言われました。一理あるような…この手の作品は落ちの付け方が難しいですが、程よいラストだったと思います。最後まで読んで満足。2015/09/17